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47歳で音大を受験。漫画家から声楽家になった池田理代子さん。「あきらめない人生」。

「ベルばら」をご存じの方は多いと思います。

女性漫画雑誌に連載していましたが、
男性のファンも多いですね。
自分もその一人。

宝塚で舞台化されましたが、初演の時に見ています。

その原作者である池田理代子さんが、
突然、音大を受験し、声楽家になると
聞いた時は、驚きました。

何があったのでしょうか?40歳の時に身体に異変を感じ、
精神的にも落ち込んだそう。

病院を回り、分かった原因は更年期障害。

この病気が、
《初めて自分の行く末や残された人生の
長さについて考えるきっかけとなった。》そうです。

そして池田さんは、どう思ったか、
どう行動したのか?

《「後悔のない人生はない。でも、やりたいのに
やらなかったと後悔することだけは嫌だ」
 池田さんは「やり残していて、まだ挑戦可能な夢」
をリストアップする。
その筆頭が「音楽大学に入ってクラシックの専門教育を
受けること」だった。》

そして、声楽のレッスンなど猛勉強の末、
47歳で、東京音楽大学(声楽専攻)に合格。
そこから、プロの声楽家に転身したのですね。

単なるやり残しの夢ではなく、
「やり残していて、まだ挑戦可能な夢」というのが、
絶対、実現するという池田さんの意気込みを
感じさせますね。

現在、年齢相応の苦労はありながらも、
夢を現実にし、毎日、充実した生活を
送っていらっしゃるようです。

インタビューの最後にこうおっしゃっています。

《「人生の目的って」。かみしめるように言う。
「幸福になることだけじゃない。生きていくこと、
年を重ねること自体が尊いと思うんです。
そのうえで自分の信念を貫き、不幸な結果になっても、
それを引き受ける。そんな精神が私の底にはあるみたい」》

不幸な結果になってもそれを引き受ける。
それは受動的な態度ではなく、
その前に「自分の信念を貫」く、やるべきことを
やりきった上で、その結果を受け入れる
ということでしょうね。

いろいろと感じさせてくれる池田さんのお話でした。

2010年8月9日、毎日新聞。
《人生は夕方から楽しくなる:劇画家・池田理代子さん 声楽家に転身し11年》
http://mainichi.jp/tanokore/interview/003843.html

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「あきらめない人生」。
年齢、金銭、体力……。
諦める理由は山のように探せるけれど、
実行する理由は探せないのが凡人。
実行する理由を先に探せる人が
優れた人なのでしょうね。




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nikitoki

フジテレビ系の「ノンストップ!」。 2018年11月7日は「ベルばら池田理代子さんオペラを歌うワケ」。池田理代子さんがVTRで登場。入試の際に声を出すため先生から太るように言われ、2年間で46キロから56キロへと体重を増やしたこと、オペラの演出がしたいとの希望が紹介されました。また同じコーナーでは、現在、シャンソン歌手として活躍する元大学教授の田嶋陽子さんもとりあげられました。
by nikitoki (2018-11-07 13:36) 

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