茨城県那珂市の名物料理「七運汁」とは?
4月23日、茨城県那珂市の「静峰ふるさと公園」で、
「東日本大震災復興支援八重桜チャリティーイベント」が始まったそう。
そこで、郷土の名物料理「七運汁」を
ふるまい喜ばれたとの記事がありました。
皆さん、この「七運汁」ってご存じですか?
茨城県の那珂市額田に伝わる民話
「たっつぁい噺」というものがあるそう。
「たっつぁい」とは、有名なほらふきの名前。
昔あるお百性さんが、運の悪いことを、
「たっつぁい」に相談したところ、
「ん(運)のつくもので汁を作り、うどんをいれて食べたら、運がつく」
とアドバイスされたのだそう。
その通り、冬至の日に「七運汁」を作って食べたら、
次の年、大豊作であったというあらすじです。
そこから、「冬至の七種(ななくさ)」として、
冬至の日に7種類の「ん」(運)の付く食材を食べると、
次の年は、良い年になると伝わっているのだとか。
七つの「ん」のつくものってなんでしょう?
バリエーションはあるようですが、
大根、にんじん、かぼちゃ(なんきん)、ほうれん草、
さやいんげん、こんにゃく、すいとん…
といったところが標準的な食材のようです。
この話を聞いて、
上方落語の「ん回し」(「田楽喰い」)を思い出しました。
味噌をつけて食べる田楽。
それをみんなで食べる時に、「味噌を付けた」というのもなんだから、
運がつくように「ん」のつく言葉(文句)を言ってから食べよう。
「ん」の数だけ田楽がもらえるというのがルール。
そこでみんなは、出来るだけ「ん」の数が多い言葉を言っていくのですが……。
皆さんだったら、どんな言葉が思いつきますか?
日本国語大辞典
《日本のことば遊び》《第20回 ん回し など》
http://www.nikkoku.net/ezine/asobi/asb20_01.html
必死でしゃかりきになって頑張るのもいいけれど、
ずっとそればっかりでは疲れる。
落語、たっつぁい噺といった昔から伝わるモノの中には、
ユーモアという薬、知恵がまぶしてある。
ふっと気を抜いて見るのも大切なことかもしれません。
単なる言葉遊びかもしれませんが、
言葉だけでも、「ん」の作った食材で作った
「七運汁」で「運」をつけて、力を蓄えたいですね。
追記 2024年1月10日
〇夕方のTBSのニュースNスタで
北関東の健康運UPの絶品鍋が紹介されていました。
その中に茨城県那珂市のこの七運汁がありましたね。
ちなみに他の2つの鍋も現地で食べたものばかり。
北茨城市のあんこう鍋。食べに行きたいなー。
というより、アンキモが食べたい。
あとは、しょう油おっきりこみ(群馬県太田市)
「東日本大震災復興支援八重桜チャリティーイベント」が始まったそう。
そこで、郷土の名物料理「七運汁」を
ふるまい喜ばれたとの記事がありました。
皆さん、この「七運汁」ってご存じですか?
茨城県の那珂市額田に伝わる民話
「たっつぁい噺」というものがあるそう。
「たっつぁい」とは、有名なほらふきの名前。
昔あるお百性さんが、運の悪いことを、
「たっつぁい」に相談したところ、
「ん(運)のつくもので汁を作り、うどんをいれて食べたら、運がつく」
とアドバイスされたのだそう。
その通り、冬至の日に「七運汁」を作って食べたら、
次の年、大豊作であったというあらすじです。
そこから、「冬至の七種(ななくさ)」として、
冬至の日に7種類の「ん」(運)の付く食材を食べると、
次の年は、良い年になると伝わっているのだとか。
七つの「ん」のつくものってなんでしょう?
バリエーションはあるようですが、
大根、にんじん、かぼちゃ(なんきん)、ほうれん草、
さやいんげん、こんにゃく、すいとん…
といったところが標準的な食材のようです。
この話を聞いて、
上方落語の「ん回し」(「田楽喰い」)を思い出しました。
味噌をつけて食べる田楽。
それをみんなで食べる時に、「味噌を付けた」というのもなんだから、
運がつくように「ん」のつく言葉(文句)を言ってから食べよう。
「ん」の数だけ田楽がもらえるというのがルール。
そこでみんなは、出来るだけ「ん」の数が多い言葉を言っていくのですが……。
皆さんだったら、どんな言葉が思いつきますか?
日本国語大辞典
《日本のことば遊び》《第20回 ん回し など》
http://www.nikkoku.net/ezine/asobi/asb20_01.html
必死でしゃかりきになって頑張るのもいいけれど、
ずっとそればっかりでは疲れる。
落語、たっつぁい噺といった昔から伝わるモノの中には、
ユーモアという薬、知恵がまぶしてある。
ふっと気を抜いて見るのも大切なことかもしれません。
単なる言葉遊びかもしれませんが、
言葉だけでも、「ん」の作った食材で作った
「七運汁」で「運」をつけて、力を蓄えたいですね。
追記 2024年1月10日
〇夕方のTBSのニュースNスタで
北関東の健康運UPの絶品鍋が紹介されていました。
その中に茨城県那珂市のこの七運汁がありましたね。
ちなみに他の2つの鍋も現地で食べたものばかり。
北茨城市のあんこう鍋。食べに行きたいなー。
というより、アンキモが食べたい。
あとは、しょう油おっきりこみ(群馬県太田市)
2016年12月20日、NHK総合の「ひるまえほっと」内で「茨城県の話題」として「“ん”!?七運の町~那珂~」と題し、那珂市の七運汁と呼ばれる伝統料理について放送したようです。番組内で「だいこん、にんじん、れんこん、こんにゃく、ぎんなん、いんげん、なんばん(唐辛子)」の7つを具としていました。この冬至の時期、市内の学校給食でも出るとか。なお七運汁にあやかった七運ツアー、七運グルメも生まれているようです。七運観光パワースポット、千葉酒店の七運ブレンドコーヒー、パン工房シャンテの七運カレーパンを紹介していました。
by nikitoki (2016-12-20 16:30)
2019年12月21日ころから、このエントリーにアクセスが集まっています。冬至だからでしょうか。テレビでは紹介情報は出てこないのですが、朝日新聞、《茨城)給食に「七運汁」で運気上がる? 那珂市の小学校 2019年12月21日03時00分》
https://www.asahi.com/articles/ASMDN3FVYMDNUJHB004.html
by nikitoki (2019-12-22 10:59)
2019年12月22日の産経新聞、産経抄でもこの「七運汁」の話題を冒頭に出し、その後、今年を「ん回し」さながら、「暗澹」「元年」「前進」「緩慢」「陰惨」「寒心」などの言葉で振り返っていました。
by nikitoki (2019-12-22 17:12)