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先日、杉並区で店の場所を尋ねて驚いたこと。人の話を聞くときは、手の荷物は必ず下に置く。

先日、杉並区で、ある店の場所とそこへの行き方を
地元の方らしき年配の女性に尋ねました。

「すみません」と声をかけると、女性は立ち止まり、
こちらに正面を向けて、「なんでしょうか?」と答え、
手に持っていた荷物を、地面に置きました。

その後、店の場所と行き方を尋ね、すぐ教えてもらったのですが、
ご婦人の態度に感心し、まだこうした良き作法が残っていたことに驚きました。

あなたは、小さい時に、こんなことを言われたことはありませんか?
人の話を聞くときは荷物を置きなさい。
何かをしていたら、手を止めなさい。
そして正面を向きなさい。

荷物を持ったまま、何かをしたままは、
真剣に聞いていない態度で、相手に失礼だと。

これは、お店、ホテルなどでも同じ。

随分前に、ニューヨークの高級ホテルのロビーで、
ソファーのごみをとり、位置を直している
従業員に、売店のばしょを聞きました。

彼は手に持ったゴミを捨て、
ソファの後ろから、手前に出てきて、
こちらに正対した後、質問を聞き、
答えてくれました。

アメリカ、イギリスの良き家庭でも、
子どもたちに、手に荷物を持っている場合、
必ず下に置いて人の話を聞くよう、しつけるのだとか。

以上とは逆に、何かをしている人に、
声をかけるときには、
「お仕事中、失礼します」とか、
「お急ぎの所、申し訳ありませんが」とか、
「お足を留めて、恐縮ですが」と、
相手の邪魔をすることを一言、断ってから、
質問したり、お願いするべきだと教わりました。

自分がそうした教え、しつけをしっかり守っているとは
胸を張っていえないのが、恥ずかしい限り。

マナー、作法は、もともと相手を思いやる
という所から生まれたもの。
単なる型ではありません。

マナー、作法は、相手の心を浄めてくれ、
良い気持ちにさせてくれるのですね。

杉並区の路上で出会った年配の女性の
素晴らしい立ち居振る舞いに、うっとおしい梅雨空の中、
爽やかな気分になり、小さい時の教えを思い出したことでした。



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