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中学の時の教科書に出ていた物語「一切れのパン」。人は希望があれば生きていける。

2011年6月3日、久しぶりに月1で
行なっている友達との食事会に
参加しました。

そろそろお開きという頃、
メインで出た短角牛のローストを
友達が食べきれないので、
持ち帰ることを店の人に頼みました。
そして余ったパンも。

別の友達が、それを見て、
中学の時に国語の授業で習った
「一切れのパン」の話をし始めました。

あなたはご存じですか?




帰ってから調べてみると、
光村図書発行の昭和50年度版(昭和50年〜昭和52年使用)、
中学2年の国語の教科書に掲載されていたようです。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/chronicle/text/107/2
現在は、
《光村ライブラリー 中学校編 第1巻》に収録。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/shohin/library/book2.html

「一切れのパン」( F・ムンティアヌ作/直野敦 訳)。

「一切れのパン」、全編がこちらにあります。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sakura/4493/hitokire.html

以下、結末に触れています。

第二次世界大戦中、ルーマニア人の僕は、
ドナウ川を行き来する艀(はしけ)で働く水夫で、
隣国のハンガリーの首都ブダペストに住んでいました。

ルーマニア、ハンガリーともドイツの同盟国だったのですが、
ルーマニアがソ連と同盟を結んだため、
ルーマニア人の僕は、ハンガリーの水上警察に敵国人として捕まり、
木材を運んでいた貨物列車に閉じ込められ、
どこかに送られる運命となります。

その貨物列車の中は、ひどい状況で、
飢えに苦しむ、同じような境遇の者が
多く詰め込まれていました。
中には、ユダヤ教の指導者である年取ったラビも。

貨物列車の床板が腐っていることがわかり、
脱走できることを知った僕ほか数人は、
実際に、逃亡します。

残ることになったラビは、僕に、
ハンカチに包んだ一切れのパンを渡します。
以下のような言葉とともに。

《「君に一つだけ忠告しておこう。そのパンは直ぐ食べずに
できる限り長く持っていなさい。パンを一切れ持っていると
思うだけでずっと我慢強くなれるでしょう。
まだこの先々、君はどこで食べ物にありつけるか分らないのだよ。
だからハンカチに包んだまま持っていなさい。その方が食べようという
誘惑に駆られなくてすむ。私も今まで、そうやって持って来たのです。」》

僕は、途中何度もパンを食べたい欲望に襲われながら、
ラビの忠告を守り、ハンカチに包まれているパンが
力を与えてくれる唯一の物だと我慢し、
ついに妻の待つブダペストに帰り着きます。

夫の僕に料理を準備する妻。
僕は、パンを思い出して、
ハンカチを取り出し、包みを解き、
これが自分を救ってくれたものだ
と妻に話して聞かせます。

僕の手の中から床に落ちたのは、
一切れのパンではなく、
一片の木切れだったのです。

この「一切れのパン」を巡り、
友達は、おかしい、納得がいかない
と言うのです。

自分だったら、ラビからもらってすぐに、
パンかどうか確かめる。まして空腹なら。
最後の最後に必要になり、
開けて木片だったら、絶望してしまうとも。

皆さんはどう思われますか?

自分は、どんなに絶望的な状況にあっても、
人は、最後に頼る何か(=希望)があれば、
耐えられる、生きていける。

そんな教訓を持ったお話だと思ったのですが……。
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ピッピ

(*^◇^)/゜・:*nikitokiさん*:・゜\(^◇^*)なんと懐かしいお話を出して頂いたのでしょう。感激です。私もこのお話に感動して忘れられませんでした。ウルウルです。
by ピッピ (2011-06-14 23:37) 

あい

今日この話にたどりついたとは。
by あい (2019-06-03 11:49) 

かるかん

通りすがりですが…私も教科書でこの話読みました
私は教科書を受け取ると校庭の隅で全科目を読むという変な中学生でした
この話は何十年もたった今でも覚えていてとても好きです
最後に幸せになったとき中身を確認すると木片が入ってた
その時胸の奥が疼いて「あぁ…」と思いました
ずっと前ネットがメジャーになった頃検索かけても
ヒットしなかったんですよ 作者名も知らなかった
やっとすっきりした 私も人から見ればゴミのようなものに
希望をつないで生きてきた気がします
この主人公が生き残れたのは「まだそのときではない」と
自力で困難を乗り越えられる強さを持っていたからでしょうね
載せてくれてありがとう 感謝します
by かるかん (2019-07-23 22:47) 

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