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いじめなどの「トラウマ」を癒(いや)す「人薬(ひとぐすり)」。

以前、「日にち薬」という言葉をとりあげたことがあります。
身体、心の傷が、時がたつにつれて直っていく
といった意味です。

2013年1月22日、
朝日新聞朝刊で、「人薬」という単語を見つけました。

いじめによる心の傷、後遺症をどうやって治していくか
との記事中にです。

《(ニュースQ3)「私も苦しい」 いじめ後遺症の記事に反響》
http://digital.asahi.com/articles/TKY201301210586.html精神科医の斎藤環さんの発言です。

いじめは、「現代日本で最も多くの心的外傷後ストレス障害(PTSD)をもたらす温床」
であるという斎藤さんは、《後遺症の患者が訪れた際、最初に「治る」と伝える》。

そう治るのです。
ではどうやって>

《人の中で傷ついた病気を、信頼できる人のつながりの中で癒やそうと、
同じ経験をした者同士のグループの中に患者を招き入れる》。

同じ体験をした人と一緒にし、その中で治していくのですね。

《「トラウマとは有毒な記憶のことで、新しい人間関係で解毒できる。
自分を承認できない被害者に、他者からの承認を繰り返し
投与することで癒やせるのです」》。

これが、「人薬(ひとぐすり)」と呼ぶ治療方法。
人は人を傷つけることも出来るし、人を癒すことも出来るのですね。

インタビューではもう少し詳しく話されています。

《同世代の中で傷つけられたトラウマなので、同世代との新たな親密な
人間関係を上書きすれば、記憶は解毒できる。トラウマとは有毒な記憶のこと。
新しい人間関係で解毒できる。だから、新たな環境を恐れないでほしい》。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201212201017.html

いじめ、その後遺症で悩んでいる人に、
是非、伝えてあげたいですね。

関連エントリー
「ときぐすり」と「日にち薬」。
「日薬と目薬」。時間をかける、目をかける。作家で医師の帚木蓬生さん。
日にち薬(ぐすり)。三日、三月、三年。


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