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「海星」を読めますか? 何を指すかご存じですか? キリスト教との関係

2014年甲子園で、東東京代表の二松学舎大付属高校と
対戦したのは、長崎県代表の海星高校でした。

試合結果は、
二松学舎大附属高校7-5海星高校

この海星高校は、キリスト教精神に
基づく教育を行っている学校です。
http://www.kaisei-ngs.ed.jp/gakuen-shokai/kyoiku-rinen-hosin/

同様に「海星」とつく学校が全国に何校かあります。

この「海星」の意味を、あなたはご存じでしょうか?

キリスト教徒の方には自明のことでしょうが、
一般的には余り知られていないのではないでしょうか。

自分も一つはその意味と読みを知っていたのですが、
少し詳しく調べてみました。

「海星」は、もともとはラテン語の
「ステラ・マリス」=「海(マリス)の星(ステラ)」
という意味で、それを訳したもの。

古代から中世にかけ、夜に航海する際に、
目印にしたのは星。
多くの星の中でも、第一に基準となったのは
北を示す北極星でした。
それを「海の星」と呼んでいたんですね。

そしてカトリック教会では
海星は聖母マリアを指します。
これは、「海=厳しい人生」を渡っていくのに、
人々にその道を指し示し導く存在が、
聖母マリアであるところから。

明け方一つだけ残り、また宵にいち早く出てきて、
人々を導く明け・宵の明星=金星。

特に明けの明星のことを
「暁星」と言います。
これも聖母マリアを指します。

暁星は「太陽」であるキリストの出現を
予告するように、日の出に先駆けて
現れるところからマリアの象徴
とされたんですね。

東京に暁星中学・高校がありますが、
やはりキリスト教に由来する学校ですね。

そして「海星」は、ヒトデを意味します。
なので「ひとで」と読むのも正解。

日本では人の手の形をしているところから、
ヒトデと呼ばれたのだとか。

海外とくにヨーロッパでは、
これを、手ではなく星に見立て、
ラテン語では上のようにstella maris、

例えば英語では、star‐fishと呼んだのですね。

知っているようで、知らないことは、
年齢を重ねてもたくさんあるものです。

最近は、年配の方もスマートフォンや、
タブレットを持ち、電車、喫茶店などで
その姿を拝見すると、わからないことなどを
素早く、調べられています。

好奇心をもって、知らないことは調べる
という姿勢を保ち続けることが大事なようです。

海星(かいせい)

〇海星=ラテン語のステラ・マリスに由来。
〇航海の目印とした使われた北極星を指す。
 それはまた聖母マリアをも意味。
〇また明けの明星=金星=暁星=聖母マリア
〇海の中の星=ヒトデ



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nikitoki

2019年夏の甲子園。8月12日の第二試合は、海星(長崎)が聖光学院(福島)を3-2で破り17年ぶりの夏の甲子園白星を挙げました。そのせいかこのエントリーにアクセスが集まっています。
by nikitoki (2019-08-12 16:58) 

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