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あなたは、今年、書き初めをされましたか? 冬休みの宿題。書道セラピー。

1月2日は書き初め。

知人と話をしていて、
小学生の頃を思い出しました。

小学校、中学校とずっと
書道を習っていました。

その書道会、そして



学校の冬休みの宿題として、
書き初めがありました。

書き初め用の大きな用紙(半切・はんせつ)は、
冬休み前に学校から渡され、それに書くように
なっていました。(うちの学校では2枚)

書く文字、言葉は「新年の誓い・目標」などとだけ
決まっていて、具体的なフレーズは自分で決める場合と、
「希望」「成長」と課題が与えられる場合も。

冬休みが終わった後に1枚提出。
それが学校の体育館・講堂の
周囲の壁、廊下などに貼り出されました。
(さらにそこから選ばれて、
書き初めコンクールに出展する)

宿題なので、冬休みのいつ書いてもいいわけですが、
大抵は1月2日の朝(午前中)に書いていましたね。

ただ用紙が2枚と限られているので、
新聞紙などを、半切サイズに切り出して、
練習したりしました。

この練習は、1月2日ではなく、前年暮れに。

本番の1月2日。

朝起きてまず行なうのは水くみ。

普段は墨汁ですが、
この日は墨を硯で擦りました。

水は汲み立ての冷たい水が一番。
ぬるい水だと、なぜだか墨色が
きれいに出ないんですね。

それを硯に入れて、墨を弱い力で、
ゆっくりゆっくり擦っていく。

そうするといい香りが出てきて、
良い色の墨になると教えられました。
(香りは、にかわの臭いをとるために
香料が添えられている)

墨を擦っているうちに、
心が次第に落ち着いてきます。

墨を擦ることは、単に墨を作るだけでなく、
精神を整える意味があるのですね。

墨がすりあがると
いよいよ書き初め。

息を整えて一気に。

2枚あるのですが、集中力から言うと、
大抵は1枚目の出来が良かったですね。

本文がうまく言っても、
そこで満足すると気が抜けて、
名前を失敗したりする。

なので、筆を持ち替える時に、
一息入れながらも、
もう一度、気合いを入れ直す。

そんな書き初めの時の心象を
思い出しました。

知人は、何年か前から、書道を再開。

お正月には半切ではないけれど、
半紙に自分の好きな言葉を
書き初めしているんだとか。

それだけでなく、毎週1度、
書をしたためていると言います。

墨をすり、筆で文字を書くことは、
紙の手ざわり、書き上げた文字、
墨の香りなど、五感を刺激してくれる。

書道はセラピーのようなものだとのこと。

確かに書道はアナログの極致。
肉体と精神をバランス良く、刺激し、
活性化させてくれるのかもしれません。


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