お祭で輪投げの景品に触って叱られPTSD発症の女児敗訴。テキ屋のおじさん。
ネットのニュースの中に、
輪投げの景品に触って、怒鳴られて、
PTSDを発症した8歳の女の子(と親)が、
訴えていた裁判の判決についてのものがありました。
見出しに引かれて読んでみたら、
以下のような内容でした。
そもそもは、この女の子が、2014年11月、
当時5歳の時、両親とともに深谷市が管理する
「ふかや緑の王国」の秋祭り会場を訪れた
ところから始まります。
母親が目を離したすきに、輪投げゲームの
景品だった駄菓子を勝手に触ってしまったのです。
そこでボランティアの係の男性に注意されます。
激しく泣きだした女の子は、その後、訪れた
クリニックでPTSDと診断されたのです。
そこでこの女の子は、深谷市におよそ190万円の
損害賠償を求め訴えました。
東京地裁判決は、およそ20万円の支払いを
認めたものの、2018年4月25日、東京高裁は、
その控訴審判決で、一審判決を取り消し、
女の子の請求を棄却したのです。
これで思い出したのは、自分が小学生の時に
毎年楽しみにして行っていた近所の神社の
秋祭りです。
町の小さなお祭ですが、そこには10軒余りの
屋台が並びます。
タコ焼き屋、綿飴屋、ヨーヨー釣りなどのほか、
型抜き屋、射的などがありました。
店には、女性もいましたが、
大抵はちょっと怖そうなおじさん。
いわゆるテキ屋の人達です。
自分が必ずやっていたのは、
射的と型抜き屋。
射的の景品には当時子ども達が
高くてちょっと手が出ないおもちゃがあり、
それが射的1回分のわずかな金額でとれるならと、
友達含め、みんな挑戦していました。
それで、キャラメル、チューインガムなど、
射的の1回分の値段より安い景品は
とったことがありますが、
その何倍もするような高額な景品は
誰もとったことがありませんでした。
みんなおかしいと思っていたのですが、
おじさんがこわくて誰も言い出せません。
生意気盛りの中高生もそれは同様。
あるとき、高校を出て、建設現場で
働いている、筋肉隆々の
近所のお兄さんが射的に挑戦。
小学生と違ってお金はあるので、
1等に何回も挑戦します。
3回目くらいで高額景品に見事あたりましたが、
景品はびくともしません。
そこでお兄さんは、おじさんに、
「あたったのに、動かないのはおかしいじゃないの。
まさか下を止めてなんかないよね。ずるしてないよね」
と文句をつけました。
おじさんは気色ばみ、素早く前に出てきて、
お兄さんのすぐ目の前で、大声で
「馬鹿なことを言うな。丁度の所にあたらないと
倒れて落ちないだけじゃ。おのれの下手さを棚に
あげてガタガタいうんじゃない」
とあたりを震わせるような大声で怒鳴り上げました。
少し離れていた自分たち小学生グループは、
思わずビクッと体が震え、飛び上がったくらい。
しかしさすがお兄さんは、
肝が据わっていて、少しも動じず。
「おじさんさ。前からでいいからその銃で
撃ってあてて落としてみてよ。そしたら
信じるからさ」
こちらはおじさんの上から、
下に向けて、ドスの利いた
低い声で、語りかけます。
おじさんは、後ろに下がりながら、
般若のような顔が一転、笑顔に変わります。
景品棚の後ろに手を伸ばし、
せんべい、おかきのような塩っぽい
お菓子が入った大袋の詰め合わせを
取り出し、再びお兄さんの前に。
「今日のところは、これでこらえてな」
とお兄さんに握らせ、追い払おうとしました。
お兄さんは、何か言いかけましたが、
そのまま菓子の袋を手にして、
こちらにやってきて、僕の仲間に渡し、
「これやるからとってけ。みんなで食べや。
けどあの射的はずるしとるからやるなよ」
と言い残して去って行きました。
固まっていた自分たちは、その袋と言葉で
我に返り、縛りがとけ、神社の裏の公園に。
お菓子を食べながら、さっきの出来事について
興奮してしゃべりあったのでした。
この日の出来事は、その後ずっと頭に残り、
今でもはっきりと、じっとりと汗ばんだ
手のひらの感覚も鮮やかに思い出せます。
子どもにとっては衝撃的な事件でした。
自分の場合は、直接の当事者でなかったので、
受けたダメージは少なかったと思いますが、
その時5歳で、直接ひどく怒鳴られたら、
心に傷を負っていたかもしれませんね。
裁判の結果はともかく、現在8歳の女の子の
心的外傷が少しでも癒えることを祈ります。
輪投げの景品に触って、怒鳴られて、
PTSDを発症した8歳の女の子(と親)が、
訴えていた裁判の判決についてのものがありました。
見出しに引かれて読んでみたら、
以下のような内容でした。
そもそもは、この女の子が、2014年11月、
当時5歳の時、両親とともに深谷市が管理する
「ふかや緑の王国」の秋祭り会場を訪れた
ところから始まります。
母親が目を離したすきに、輪投げゲームの
景品だった駄菓子を勝手に触ってしまったのです。
そこでボランティアの係の男性に注意されます。
激しく泣きだした女の子は、その後、訪れた
クリニックでPTSDと診断されたのです。
そこでこの女の子は、深谷市におよそ190万円の
損害賠償を求め訴えました。
東京地裁判決は、およそ20万円の支払いを
認めたものの、2018年4月25日、東京高裁は、
その控訴審判決で、一審判決を取り消し、
女の子の請求を棄却したのです。
これで思い出したのは、自分が小学生の時に
毎年楽しみにして行っていた近所の神社の
秋祭りです。
町の小さなお祭ですが、そこには10軒余りの
屋台が並びます。
タコ焼き屋、綿飴屋、ヨーヨー釣りなどのほか、
型抜き屋、射的などがありました。
店には、女性もいましたが、
大抵はちょっと怖そうなおじさん。
いわゆるテキ屋の人達です。
自分が必ずやっていたのは、
射的と型抜き屋。
射的の景品には当時子ども達が
高くてちょっと手が出ないおもちゃがあり、
それが射的1回分のわずかな金額でとれるならと、
友達含め、みんな挑戦していました。
それで、キャラメル、チューインガムなど、
射的の1回分の値段より安い景品は
とったことがありますが、
その何倍もするような高額な景品は
誰もとったことがありませんでした。
みんなおかしいと思っていたのですが、
おじさんがこわくて誰も言い出せません。
生意気盛りの中高生もそれは同様。
あるとき、高校を出て、建設現場で
働いている、筋肉隆々の
近所のお兄さんが射的に挑戦。
小学生と違ってお金はあるので、
1等に何回も挑戦します。
3回目くらいで高額景品に見事あたりましたが、
景品はびくともしません。
そこでお兄さんは、おじさんに、
「あたったのに、動かないのはおかしいじゃないの。
まさか下を止めてなんかないよね。ずるしてないよね」
と文句をつけました。
おじさんは気色ばみ、素早く前に出てきて、
お兄さんのすぐ目の前で、大声で
「馬鹿なことを言うな。丁度の所にあたらないと
倒れて落ちないだけじゃ。おのれの下手さを棚に
あげてガタガタいうんじゃない」
とあたりを震わせるような大声で怒鳴り上げました。
少し離れていた自分たち小学生グループは、
思わずビクッと体が震え、飛び上がったくらい。
しかしさすがお兄さんは、
肝が据わっていて、少しも動じず。
「おじさんさ。前からでいいからその銃で
撃ってあてて落としてみてよ。そしたら
信じるからさ」
こちらはおじさんの上から、
下に向けて、ドスの利いた
低い声で、語りかけます。
おじさんは、後ろに下がりながら、
般若のような顔が一転、笑顔に変わります。
景品棚の後ろに手を伸ばし、
せんべい、おかきのような塩っぽい
お菓子が入った大袋の詰め合わせを
取り出し、再びお兄さんの前に。
「今日のところは、これでこらえてな」
とお兄さんに握らせ、追い払おうとしました。
お兄さんは、何か言いかけましたが、
そのまま菓子の袋を手にして、
こちらにやってきて、僕の仲間に渡し、
「これやるからとってけ。みんなで食べや。
けどあの射的はずるしとるからやるなよ」
と言い残して去って行きました。
固まっていた自分たちは、その袋と言葉で
我に返り、縛りがとけ、神社の裏の公園に。
お菓子を食べながら、さっきの出来事について
興奮してしゃべりあったのでした。
この日の出来事は、その後ずっと頭に残り、
今でもはっきりと、じっとりと汗ばんだ
手のひらの感覚も鮮やかに思い出せます。
子どもにとっては衝撃的な事件でした。
自分の場合は、直接の当事者でなかったので、
受けたダメージは少なかったと思いますが、
その時5歳で、直接ひどく怒鳴られたら、
心に傷を負っていたかもしれませんね。
裁判の結果はともかく、現在8歳の女の子の
心的外傷が少しでも癒えることを祈ります。
2018-04-25 17:40
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コメント(1)
この訴訟について、最高裁第3小法廷は、女児の上告を受理しない決定をし、女児側の逆転敗訴が確定しました。
by nikitoki (2018-09-28 12:12)