「西郷どん」を見ていた母、突然、「ひいおじいさんの弟が西南の役に行って……」。
NHK 大河ドラマ「西郷どん」を見終わった母、
突然、母の故郷岐阜県と薩摩藩、今の鹿児島県の
話をし始めました。
岐阜県と鹿児島県は姉妹県。
あなたはご存じですか。
これは、江戸時代のある出来事に
由来しています。
それは、江戸時代中期の宝暦年間、
薩摩義士が多数の犠牲と借財を出しながら、
木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の
治水工事を行ったこと。
宝暦治水事件とも呼ばれるもの。
当時は荒れ川で大雨などで、
氾濫が起き、水害が発生していた
木曽三川。
その三川の合流地点で分流工事、
堤防建設を行い、水害を減らしたのが
薩摩藩士たち。
しかし過酷な工事と待遇から
多くの犠牲を出し、相当な費用がかかりました。
この工事の完成により水害が減ったため、
地元の人たちは薩摩藩士の功績をたたえ、
薩摩義士と呼び、治水神社を建立し、
その冥福を祈り続けています。
(海津市)
治水神社は母の故郷・岐阜市内からは
かなり下流にありますが、この薩摩義士の話は
小さい頃、母は両親、祖父母などから聞いていた
そう。
しかしその後、明治維新があり、西郷どんが
明治政府と争う西南戦争が起こります。
そのとき、母の曾祖父の弟が、岐阜から
その平定のために熊本、鹿児島に派遣されたのだそう。
《薩摩義士が結ぶ交流の絆 - 鹿児島県》
https://www.pref.kagoshima.jp/aa02/pr/gaiyou/shimaitoshi/documents/11779_20120329221612-1.pdf
岐阜県と鹿児島県の姉妹県盟約締結
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei/ken-gaiyo/gifu-gaiyo/11103/meiyaku.html
この西南戦争は、西郷側の犠牲者も多かったのですが、
明治政府側もかなりの痛手を被りました。
幸いながら母の曾祖父の弟は
無事、故郷に帰ってきたのですが、
同郷から派遣されたものの中には、
負傷したり、亡くなった人もいたとのこと。
そして帰郷した曾祖父の弟は、
「宝暦治水でお世話になった薩摩の人と
戦うのは忍びなかった」と話していたと
小さい頃、祖父母などから聞かされたとのこと。
今年は明治維新150年。
明治10年1877年の西南戦争から
140年余りですけれど、遠いようで、
案外、近い時代なのだなと感じました。
《西南戦争―西郷隆盛と日本最後の内戦 (中公新書)》(Amazon)
突然、母の故郷岐阜県と薩摩藩、今の鹿児島県の
話をし始めました。
岐阜県と鹿児島県は姉妹県。
あなたはご存じですか。
これは、江戸時代のある出来事に
由来しています。
それは、江戸時代中期の宝暦年間、
薩摩義士が多数の犠牲と借財を出しながら、
木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の
治水工事を行ったこと。
宝暦治水事件とも呼ばれるもの。
当時は荒れ川で大雨などで、
氾濫が起き、水害が発生していた
木曽三川。
その三川の合流地点で分流工事、
堤防建設を行い、水害を減らしたのが
薩摩藩士たち。
しかし過酷な工事と待遇から
多くの犠牲を出し、相当な費用がかかりました。
この工事の完成により水害が減ったため、
地元の人たちは薩摩藩士の功績をたたえ、
薩摩義士と呼び、治水神社を建立し、
その冥福を祈り続けています。
(海津市)
治水神社は母の故郷・岐阜市内からは
かなり下流にありますが、この薩摩義士の話は
小さい頃、母は両親、祖父母などから聞いていた
そう。
しかしその後、明治維新があり、西郷どんが
明治政府と争う西南戦争が起こります。
そのとき、母の曾祖父の弟が、岐阜から
その平定のために熊本、鹿児島に派遣されたのだそう。
《薩摩義士が結ぶ交流の絆 - 鹿児島県》
https://www.pref.kagoshima.jp/aa02/pr/gaiyou/shimaitoshi/documents/11779_20120329221612-1.pdf
岐阜県と鹿児島県の姉妹県盟約締結
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei/ken-gaiyo/gifu-gaiyo/11103/meiyaku.html
この西南戦争は、西郷側の犠牲者も多かったのですが、
明治政府側もかなりの痛手を被りました。
幸いながら母の曾祖父の弟は
無事、故郷に帰ってきたのですが、
同郷から派遣されたものの中には、
負傷したり、亡くなった人もいたとのこと。
そして帰郷した曾祖父の弟は、
「宝暦治水でお世話になった薩摩の人と
戦うのは忍びなかった」と話していたと
小さい頃、祖父母などから聞かされたとのこと。
今年は明治維新150年。
明治10年1877年の西南戦争から
140年余りですけれど、遠いようで、
案外、近い時代なのだなと感じました。
《西南戦争―西郷隆盛と日本最後の内戦 (中公新書)》(Amazon)
コメント 0