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「aibo(アイボ)の修理続けて」のニュースに思う。ペットと記憶。臓器移植の人格同一性。

2018年1月、およそ12年ぶりに
発売された犬型ロボットaibo(アイボ)。

大人気だそう。

7月中旬までにおよそ2万台が
出荷されたとのこと。

このaiboの修理を巡ってユーザーから、
ある強い希望が寄せられている
と新聞が伝えていました。
《アイボ修理打ち切らないで 愛好家、見直し求める
毎日新聞2018年8月1日 09時45分(最終更新 8月1日 09時57分)》
https://mainichi.jp/articles/20180801/k00/00e/040/208000c

それは、製造終了後、7年過ぎても修理を打ち切らず、
もっと長く修理し続けてという願いです。

《ソニーは2006年に製造をやめた旧型と同様、
新型も製造終了から7年程度でメーカー修理を
打ち切る方針》。

旧型のアイボについては、ソニーを辞めた技術者が、
記事にもあるようにソニーがサポートを打ち切った後も、
家電修理会社「ア・ファン」が、修理を続けています。
http://a-fun.biz/

愛好者は新型はそうならないように7年以上、
メーカー(ソニー)が修理を続けて欲しいと。

ソニーは、《新型は人工知能(AI)を搭載しており、
「飼い主」とやり取りした情報をインターネット上に
蓄積できるため、ソニーの担当者は「本体が壊れても
別の新しい本体に思い出や記憶を移すことができる」
と説明する。》

しかし愛好家の中には、それに満足せず、
本体そのものもaiboなので修理しながら、
使い続けたいと。

うーん。

ペット型ロボットですので、一般家電とは違い、
ペットに近い扱いを求めるのは、理解できますが、
ロボットではない生身のペットは、寿命があり、
肉体は滅びますよね。

製造終了後、7年というのは、
経済的合理性をも考えれば、
許せず年数ではないでしょうか。

個人的には、性格、aiboとのやりとりという
情報が残るなら、外側のハードは、新しく
なってもいいのではと思います。

修理して部品を交換し続け、以前のものと
全く変わってしまったaibo。
それと以前の情報を移植した新ハードと、
どこが違うのでしょうか。

なんだかこれ、臓器移植の時に
聞いた話を思い出してしまいました。

臓器移植はどこまで許されるか。
臓器移植をし続けた時、どこまでが
「その人」と言えるのかというもの。
(人格同一性)

人の人格同一性は多くの場合、脳なので、
脳が同じであれば、人格同一性があると
考えるのが、一般的。

となるとaiboの脳とも言える「情報」が
移し替えられるなら、aiboの同一性が保たれる
と言えるのでは。

ソニーの言い分も納得できるのですが。

まだ夢物語ですが、人の脳の情報が
すべて蓄積され保持できるようになり、
体がiPS細胞などにより、無限に複製できる
ことができれば、人は不死となり、
永遠の生命を得られることに。

経済的に許されれば、
あなたは永遠の命を得たいと思いますか。

筒井康隆氏の「生きている脳」は
まさにそんな作品でした。
(培養液の中で脳が生き続ける)

aiboの修理期間のニュースで、
こんなことを考えました。









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