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毎年恒例の草餅が岐阜から送られてきた。ヨモギの葉の味、固さ。鮎の味の違い。

このブログでも何度か記事にしています。

岐阜の叔母さんが毎年春先に、
送ってくれる手作りの
草餅についてです。

毎年、長良川の土手に出た
ヨモギの若芽をとり、それを
自宅で蒸して、餅米と一緒に
臼でついて、自家製の粒あんを
包んで作ります。

というわけで、草餅の味は、
ヨモギが決め手と。

母と自分も含めた家族が、
送られたばかりの草餅を
一つずつ頂きました。

そしたら母が少し首をひねっています。訳を尋ねたら、
「いつもよりヨモギが固くて、
香りが少ない」と。

母を除き、いつもの違いには、
気づきませんでした。

草餅が入っていた紙箱の下に、
叔母からの手紙が。

そこには母への挨拶と、
今年の草餅は、いつもより
ヨモギを摘む時期が、少しだけ
遅れたのだとか。

それでいつもより芽が育って固くなっており、
蒸しを長くして柔らかくしたものの、
固さが残り、逆に蒸し時間を伸ばしたため
香りが若干減ってしまったのだと、謝りの
内容でした。

母が感想を述べたのは、手紙を読む前だったので、
家族は、
「お母さん。よく味の違いがわかったねー」
と感心すると、母は、逆に
「なんでこの違いがわからないの」と。

それで思い出したのは、
やはり岐阜県の名産の鮎です。

叔母はまた鮎の甘露煮の名人です。

いつも送ってくれるのは、
下呂温泉近くに住む従兄弟が、
飛騨川の支流で網で、
捕らえた鮎を使います。

ところがたまに叔母の実家近くの、
別の川で捕らえた鮎で作って
くれることがあります。

自分はその違いに気づかないのですが、
叔母はもちろん、地元の叔父さん、
従兄弟たちは、例え強い味がついた
甘露煮でさえもわかるんですね。

そういえば、日本一の鮎を決める大会があり、
日本各地の川でとれた鮎を味見して、順番を
決定します。

一口に鮎と言っても、分かる人にとっては、
違いがあるようです。

ほんのわずかな違いに思えますが、
小さい頃から慣れ親しんだ人によっては、
その目盛りが異なるようです。

特定の物に敏感な人にとっては、
同じ物を見て味わっても、他の人と異なり、
目盛りが拡大して見えているのかもしれません。

〇岐阜の叔父は、柿が大好き。
 品種違いはもちろん、
 同じ品種でも産地が違ったり、
 生産者、木毎の違い、
 同じ木でもなっている場所
 (上か下か、日当たり)の違いまで
 わかるそう。

〇以前にも書きましたが、
 昔、大森の海苔問屋さんのご主人に
 話を伺いました。
 その方は、海苔を見るだけで、海苔の産地、
 生産者、採れた時期(一番摘み、二番摘み)
 などがわかると話していました。

微妙な味の違いがわかる人に
なりたいものです。







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