北陸新幹線の車両基地水没で思い出した、昭和42年7月豪雨。川のすぐ隣だった祖母宅。

2019年10月の台風19号による被害。
まだまだ収まっていません。

また被災地域に雨も予報されています。
これ以上、被害が広がらないことを祈るばかりです。

今回、びっくりしたのは、北陸新幹線の
長野市の車両基地が水没し、
10編成も被害にあったこと。

この映像を見て、新幹線つながりで、
昔の記憶が思い出されました。
（正確には後で祖母、姉などから聞かされたもの）

それは昭和42年7月に発生した豪雨による
大阪府の安威川（あいがわ）の氾濫、洪水被害です。
北摂豪雨では、大阪府の北の摂津市などを
中心に豪雨があり、それにより、
安威川、さらに神崎川などが氾濫し、
大きな被害が出ました。

《大阪府を襲った主な災害》
《昭和42年７月豪雨　昭和42年（1967年）７月》
http://www.pref.osaka.lg.jp/kasenkankyo/boujyo/kakonosaigai.html

当時、祖母や姉たちが住んでいたのは、
大阪市東淀川区。
淀川の支流の神崎川のすぐ橫、
江口橋のたもとでした。

祖母の家の裏をあがれば、神崎川の土手。
家の隣が、江口橋にあがる坂道でした。
（なので家の1階の高さは川より低い）

少し上流にあがると、淀川本流。
少し下流側に下ると、東海道新幹線が通り、
さらに下ると、安威川が合流。

そんな場所でした。

祖母の家にいくと、土手にあがり、
新幹線を飽きずにながめていたものです。

祖母の家から、少し離れているのですが、
神崎川を渡り、摂津市に入り、安威川を
上流側に遡ると、鳥飼車両基地があります。

ここにもよく行きました。

中には入れないのですが、フェンス越しに
数多くの車両を見られたのでした。
（今は珍しがっているドクターイエローも）

昭和42年の豪雨の時には、安威川が氾濫し、
車両基地を水が襲いました。

その際、車両基地から、新幹線車両を
本線に避難させ、車両被害を免れたそうです。

自分は、覚えていないのですが、
翌月に、祖母宅を訪れた時に、
その新幹線の話、神崎川の水位が、
橋のすぐ下まで来ていたこと。

家の2階に家具、家電などを
移動したことなどを聞かされました。

幸い、祖母宅はその時、被害には
遭わなかったのですが、
（隣に持っていた古いアパートは一部被災）
避難する時に持ち出す荷物を作ったそう。

ただ今は、立派なビルとなったお隣の団地（住宅）も、
当時は、2階建ての木造住宅で、高い建物がなく、
避難場所となっていた近くの小学校も、川のすぐ近くで、
自宅と同じくらいの高さだったので、どこに逃げようか
と不安だったとのこと。

自分はもちろんその時、いなかったので、
不安は覚えなかったのですが、話を何度も
聞くうちに、なんだか自分も実際に体験した
ような気になっていました。

なおこの時の豪雨は、台風が
熱帯低気圧になってからの大雨。

大阪だけでなく、長崎県佐世保、兵庫県神戸市や、
広島県の呉でも大量の雨が降りました。

神戸にも父方の叔母をはじめ親戚が多く、
また呉には大叔母がいました。

これも後になってですが、叔母、大叔母に
会ったときに、この昭和42年の豪雨の話を
幾度となく聞かされたものです。

《昭和４２年７月豪雨災害（呉市）》
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/100/1171533201304.html
気象庁、災害をもたらした気象例
《昭和４２年７月豪雨
昭和42年（1967年）　７月８日～７月９日》
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/1967/19670708/19670708.html

祖母、叔母、大叔母が天変地異で被害にあったのは、
この時ばかりではないのですが、
（神戸の親戚は阪神淡路大震災にあっている）
水害に関してはこの時が一番ひどく、
以降、大雨には非常に警戒していました。

同じ場所に建て替える時は、
できるだけ地盤を高くして、
ビルにして、最上階に住んでいました。

祖母そして祖母の姉も亡くなり、
かなり前に、祖母宅（姉宅）は
吹田市など近隣の町に引っ越しました。
（姉が二人）

その際には、できるだけ川から遠く、
水害に遭いにくい場所を選んだとのことです。
（下の姉の自宅。先ほど吹田市のハザードマップで
見たら、水害被害の及ばない地域でした）

わが家もハザードマップを見たら、
荒川の氾濫で最大10メートルもの浸水被害が
想定されています。

1階の荷物、備蓄用品を上にあげようと
話し合ったばかりです。