SSブログ

「麦秋」の思い出。小学校の同級生は今。

麦秋という言葉、
ご存じですか。

麦秋(ばくしゅう)は、熟した麦を
取り入れる初夏のことを言い、
「むぎあき」とも。

そう、関東だと
ちょうど、今ぐらい(6月はじめ)の時期ですね。
(九州などだと5月はじめから半ば)

先日の新聞には、
麦が実り、モザイク状に染めわけられた
栃木県の畑の写真が、掲載されていました。

これで思い出すのは、小学生の頃の話です。

学校でこの麦秋という言葉が出ました。
今から考えると、小学生には難しい言葉。
先生が意味を尋ねました。

自分も含め、多くの児童は
答えられませんでした。

しかしその中に、
正しく答えられた子が一人だけ。

祖父母が農業を営んでいる友達でした。

その友達は普段は成績も中間、
運動も平均レベルでとりたてて
目立つ所もありませんでした。

けれどこの言葉の意味をクラスでただ一人、
答えられ、それを先生からほめられてから、
なんだかスイッチが入ったようでした。

積極的に発言するようになり、
体育の授業でも活躍するように。

中でも美術では、絵に才能を
発揮し始めました。

祖父母の所にいき、田んぼ、畑を
手伝った時の体験を描き、それが
県のコンクールで入賞したり。

子どもって、本当になにか小さな
きっかけが一つでもあれば、変わる。
そう思わせた出来事でした。

自分が大学生になった時、
小津安二郎監督の「麦秋」を
どこかの名画座で見ました。

若かったためか、この映画の良さは、
当時、ほとんどわかりませんでした。
けれどその時にも、麦秋という
映画のタイトルから、小学校の時の
エピソードを思い出したのでした。

麦秋の意味をちゃんと答えられた同級生とは、
もうずいぶん、会っていませんが、元気かなー。

同窓会でも開き、皆と麦酒を酌み交わしたいものです。





nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。