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鈴虫の鳴き声が聞こえなくなった夏の町内。

2022年7月25日、お昼ごろのニュースで、
鈴虫の話題が取り上げられていました。

駅に愛好家が育てた鈴虫が置かれ、
涼やかな音色を響かせているという内容です。

いやー、懐かしいなー。

小学生の頃、鈴虫、夏になると飼っていました。

ペットショップなどでも売っていましたが、
わが家の鈴虫は、同じ町内のおじさんが
毎年育てているもので、それをわけて
もらっていたのです。

今のように鈴虫専用の餌は売っていなくて、
キュウリ、ナスなどを切って、爪楊枝にさして
置いたり、削り節を巻いたりしていました。

梅雨明けくらいから、夏の間中、
そして秋口にかけるまで、日中、
文字通り鈴のような音を聞かせてくれたものです。

鳴かなくなると、鈴虫は、次の世代を残すために
交尾をして、卵を産んで、亡くなります。

うまく状態を保てば、翌年の春に、卵から幼虫がかえり、
それが徐々に大きくなり、鳴くようになるのですが、
わが家では、保存、手入れが悪かったためか、一度も、
かえったことはありませんでした。

それで、夏休みが始まる頃、いつものように、
飼育容器を持って、町内の鈴虫愛好家のおじさんの家にいき、
分けてもらっていたのですね。

けれど、自分も中学生、高校生になり、カブトムシ、
クワガタムシ、そして鈴虫など虫に興味がなくなり、
夏に家で、虫を飼うことはなくなりました。

そして、その愛好家のおじさんもなくなられたので、
鈴虫の音が町内に響くことはなくなったのでした。

そのおじさんの家は、通学路の途中にありました。
その前を朝、登校途中に通ったとき、鈴虫の響きが
聞こえてきたら、もうすぐ夏休み。

あと少しと気合いを入れたものです。

今でも町内では、朝顔などの花を育てている方は
大勢いらっしゃるので、季節の移り変わりを
感じることはできます。

でも日本独特の鳴く虫を育てる文化は、
わが町内からは絶えてしまいました。

無くなってからそれがいかに生活に、
張りとうるおいを与えてくれていたことに
気付きました。

鈴虫の鳴き声を聴きに行きたいものです。



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