8月4日、箸の日で思い出す、奉公人の夢。「はやく自分の箸を持ちたい」。
8月4日は箸の日なんだそうです。
「箸を正しく使おう」という
民俗学者の提唱で、わりばし組合が
1975年に制定したとのこと。
「は(8)し(4)」(箸)の語呂合せですね。
この記念日には、神前に長さ1メートルの
大きな箸を供え、古い箸を焼いて供養する
箸供養祭なども行われるそうです。
ちなみに、
11月11日は一年の中でもっとも記念日が多い日と
言われているそうですが、1が4つ並ぶ11月11日は、
立てた箸が2膳並んでいるように見えることから、
箸国際学術シンポジウムが2015年(平成27年)に、
箸の日と制定しているとのこと。
中日韓の専門家・学者が、箸の世界遺産登録を
目指して制定したと言われています。
元に戻って8月4日の箸の日。
これで思い出したのは、親戚の問屋さん。
自分が小さい頃は、まだ大勢の人が働いていました。
番頭さんは、いましたが、さすがに丁稚さんはおらず、
住み込みで働いている人はませんでした。
けれど、自分が生まれた頃は、住み込みで働く奉公人が
たくさんいて、ご飯も三食、商家の中で食べていました。
そのご飯ですが、家の人(主人、奥さん)、番頭さん、
一人前の働き手の手代、また修行の身の丁稚さんが
それぞれ上から下に並んで食べていました。
(ご飯を作ったり、掃除などをするのは女性。
おなごしさんで、その人たちは、台所で食事をとります)
箱の中にお茶碗、汁椀、皿などの食器と、
お箸が入った箱膳の前に正座して食べていたそう。
で、箸なんですが、手代さんになると、
自分の銘銘箸というのが持てます。
自分だけの箸ですね。
(手代になると、住み込みではなく、
他に住居をもつ通いにもなれる。
この場合、昼だけ、一緒にご飯をとる)
ところが、丁稚さんは、みんなが使い回す「共用箸」。
この箸以外にも、服や履き物など違いがあったそうです。
なので、丁稚さんは、はやく一人前になって、
銘々箸をはじめ、一人前の格好をしたいと願っていたよう。
親戚の家で、昔、丁稚として働いていて、
聞いた当時は、すでに手代身分となっていた人に、
昔の話を聞いたことがありますけれど、
手代になって、銘々橋を旦那さんからもらった時は、
とても嬉しかったそう。
長い間、ずっとその箸を使っていて、ちびて短くなって
ようやく、別の箸にかえたそうですが、初めてもらった
箸は、ずっととってあると教えてくれました。
それほど勤め人にとっては、箸というのは、
自分の分身ともいうべき、大事な存在だったのですね。
亡くなった時、その人が使っていた茶碗に
ご飯をもり、そこに一膳の箸をたてます。
一膳飯ですね。
箸でこの世とあの世の橋渡しをする
という意味があるとも言われているそう。
そして、取り出したご飯と箸は、棺に収めます。
出棺の時には、茶碗を割ります。
そういう意味でも、箸はその人、人生の象徴。
改めて今使っている箸を大切にしたい
と思い返しました。
「箸を正しく使おう」という
民俗学者の提唱で、わりばし組合が
1975年に制定したとのこと。
「は(8)し(4)」(箸)の語呂合せですね。
この記念日には、神前に長さ1メートルの
大きな箸を供え、古い箸を焼いて供養する
箸供養祭なども行われるそうです。
ちなみに、
11月11日は一年の中でもっとも記念日が多い日と
言われているそうですが、1が4つ並ぶ11月11日は、
立てた箸が2膳並んでいるように見えることから、
箸国際学術シンポジウムが2015年(平成27年)に、
箸の日と制定しているとのこと。
中日韓の専門家・学者が、箸の世界遺産登録を
目指して制定したと言われています。
元に戻って8月4日の箸の日。
これで思い出したのは、親戚の問屋さん。
自分が小さい頃は、まだ大勢の人が働いていました。
番頭さんは、いましたが、さすがに丁稚さんはおらず、
住み込みで働いている人はませんでした。
けれど、自分が生まれた頃は、住み込みで働く奉公人が
たくさんいて、ご飯も三食、商家の中で食べていました。
そのご飯ですが、家の人(主人、奥さん)、番頭さん、
一人前の働き手の手代、また修行の身の丁稚さんが
それぞれ上から下に並んで食べていました。
(ご飯を作ったり、掃除などをするのは女性。
おなごしさんで、その人たちは、台所で食事をとります)
箱の中にお茶碗、汁椀、皿などの食器と、
お箸が入った箱膳の前に正座して食べていたそう。
で、箸なんですが、手代さんになると、
自分の銘銘箸というのが持てます。
自分だけの箸ですね。
(手代になると、住み込みではなく、
他に住居をもつ通いにもなれる。
この場合、昼だけ、一緒にご飯をとる)
ところが、丁稚さんは、みんなが使い回す「共用箸」。
この箸以外にも、服や履き物など違いがあったそうです。
なので、丁稚さんは、はやく一人前になって、
銘々箸をはじめ、一人前の格好をしたいと願っていたよう。
親戚の家で、昔、丁稚として働いていて、
聞いた当時は、すでに手代身分となっていた人に、
昔の話を聞いたことがありますけれど、
手代になって、銘々橋を旦那さんからもらった時は、
とても嬉しかったそう。
長い間、ずっとその箸を使っていて、ちびて短くなって
ようやく、別の箸にかえたそうですが、初めてもらった
箸は、ずっととってあると教えてくれました。
それほど勤め人にとっては、箸というのは、
自分の分身ともいうべき、大事な存在だったのですね。
亡くなった時、その人が使っていた茶碗に
ご飯をもり、そこに一膳の箸をたてます。
一膳飯ですね。
箸でこの世とあの世の橋渡しをする
という意味があるとも言われているそう。
そして、取り出したご飯と箸は、棺に収めます。
出棺の時には、茶碗を割ります。
そういう意味でも、箸はその人、人生の象徴。
改めて今使っている箸を大切にしたい
と思い返しました。
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