わが家から歩いて1分弱。
焼き鳥店「江戸政」が閉店したようです。
開店の午後5時の1時間ほど前になると、
行列ができ、大繁盛していたのに。
閉店の理由は、
この店の名物でもある
「生タタキ」が原因のようです。
生の鶏肉を細かく刻んだタタキを丸めたもの。
生と焼きどちらにするか聞かれますが、
やっぱりここに来たなら、生を注文しないと。
(最初に出てくる。コース5品。追加注文は1回。
1日数本の「かわ」はコースに含まれない)
ご近所ならば、事前に頼んでおけば、
持ち帰りもできました。
最近はすっかりご無沙汰ですが、
わが家でもよく持ち帰っていました。
この生タタキが、ネットで
「食中毒の危険があるのでは」と、
批判が出て、それを受けた店主が、
9月20日、閉店を決めたようです。
Googleマップにオーナーの投稿、事情説明あり。
https://www.google.com/maps/place/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%94%BF/@35.6938422,139.7875051,15z/data=!4m4!3m3!1s0x0:0xb70df902bd53936b!11m1!2e1江戸政は、先代から知っていますが、
以前は、焼き鳥だけではなく、
ウナギも出していました。
ウナギの頭(首)の串焼きは、美味しかったなー。
(肝も。あるときから焼き鳥のみになったはず)
今も店の造りに残っていますが、
初代が始めた大正時代は、
屋台で営業をしていたそう。
二代目が、屋台をビルの1階に入れて、
それを囲んで立ち飲みというスタイルに。
10人ほどで一杯という
小さな店でしたが、
あのスタイルもよかったなー。
その日の分が終われば、営業終了。
(売り切り閉店)
午後8時前にはもう灯が消えていました。
江戸時代から続いていた、やっぱり近くの
大木唐辛子店も閉店してしまったし、
歴史ある名店が近所から無くなって
しまうのは寂しい限りです。
追記 2022年10月5日、
ネットのニュース記事、週刊誌の記事などで、
こちらの江戸政で出していたのが
「生つくね」であると。
違います。「タタキ(たたき)」です。
「つくね」は一般的に鶏肉に、卵や片栗粉などを入れて、
すり鉢などで練ったものを成形して出す料理。
江戸政のものは、お品書きでも書いていますが
「タタキ」で、鶏の正肉だけを刻んで(叩いて)小さくしたものを、
まるめてつくるものです。
(九州などで食べられる「鶏のたたき」とも違う)
なお、先代(二代目)が出していた名物メニューの一つ、
鰻の肝やカシラ焼き。三代目は、再現に成功して
出していたとのことです。
タレですが、東日本大震災の頃、創業者の手記、
仕入伝票が見つかり、それをもとに再現。
基本的に醤油と砂糖。1対1の割合で煮詰めて、
毎回、作っていたそう。