篠田桃紅さん。
その書と凛としたした姿を
ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
書家という枠にとらわれない作品を
次々と発表されている世界的な美術家です。
篠田さんがこの3月、
「103歳になってわかったこと」
との新刊を出されました。
篠田さんは、1913年(大正2年)のお生まれ。
今年のお誕生日3月28日で満102歳、
数えで103歳になられるんですね。
最新刊のタイトルは、その数えの年齢です。
この本は、篠田流の生き方、
人生の楽しみ方を伝えるというものです。
幻冬舎のこの本の紹介ページ。
《103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い》
http://www.gentosha.co.jp/book/b8718.html《第一章 100歳になってわかったこと
・百歳はこの世の治外法権
・古代の「人」は一人で立っていた
・いい加減はすばらしい
第二章 何歳からでも始められる
・頼らずに、自分の目で見る
・規則正しい毎日から自分を解放する
・1+1が10になる生き方
第三章 自分の心のままに生きる
・自分が一切である
・危険やトラブルを察知、上手に避ける
・あらゆる人に平等で美しい
第四章 昔も今も生かされている
・よき友は、自分のなかで生きている
・悩み苦しむ心を救った日本の文学
・唯我独尊に生きる》
タイトル通り、103歳になって
わかった境地を平明な言葉でつづられています。
《第三章 自分の心のままに生きる》の
《自分が一切である》。
《自分一人の生き方をする》が
篠田さんらしく、今の自分の心に
ぐっと深く食い込んできました。
ほかに、
《まあいいでしょう、とあきらめる》
《日常に「無」の境地が生まれてくる》。
ただ年を重ねただけでは、
そうした境地にたつことは出来ないでしょうね。
常識、年齢にとらわれず、作品を作り続けると
人は、ここまで行けるのだなと感じました。
松岡正剛の千夜千冊
《私というひとり》
http://1000ya.isis.ne.jp/0343.html関連エントリー
《亀の知恵》
《
美術家・篠田桃紅さん。「103歳になってわかったこと」。》