先週くらいから、桜の開花情報が、
テレビでしきりに伝えられていますね。
そうしたニュースに触発されたのか、
2018年3月20日、朝、ダイニングに行ったら、
母が突然、「桜の下で死にたいって詠んだのは、
誰だっけ、一茶だっけ」と尋ねてきました。
とっさの質問にとまどいましたが、
しばらく考えて、「西行」と答えました。
「ねがはくは花のもとにて春死なむその如月の望月のころ」
という歌ですね。(この歌が瞬時に出なかった)
母曰く、なぜか最近、この歌をはじめ、
親しんだ俳句、短歌、コーラスでよく
歌っていた曲、体験した出来事など
昔のいろいろなことが思い出されるのだそう。
ちょっと心配になりました。
それは、もうずいぶん前になりますが、
次のようなことを聞いたからです。
脳内出血になったある知人が、倒れる直前ずっと、
なぜかわからないけれど、昔の出来事、
つきあった友人、恋人のことなど、
ともかく昔のことを考え、思い出すようになった。
「年寄りになると昔のことを懐かしんだりするけれど、
頭の中が、昔のことばかりになったら、脳内出血の
危険なサインだから、気をつけろ」
と語っていたのです。
その方はリハビリ、民間療法などでほぼ回復しました。
その症状に襲われたのは、まだまだ若い50代後半で、
高齢者でなかったので、80代で高齢の母とは
違うのかもしれませんが。
年齢的には母よりもむしろ、
自分の方が気をつけないといけないのかもしれません。