「打ち出の小槌」をもっている知人。

「打ち出の小槌」をご存じですか。

一度、就職したての新人に、
何がきっかけか忘れましたが、
この「打ち出の小槌」について尋ねました。

そうしたらなんと「知らない」と。

今時の子は昔話、おとぎ話を
知らないのかなー。

打ち出の小槌は、おとぎ話などに出てくる、
振るとなんでも欲しいものが出る
という、小さな つちのことですね。

そこから、お金を生み出すもののことも、
意味するようになりました。

知人は、その意味の
「打ち出の小槌」を持っているそうです。

最初、なんのことを言っているのか
わからなかったのですけれど、
上の意味通り、毎日、お金を生み出す道具を
持っているんだとか。

こう聞くとあなたはなんだと思いますか。

その知人とはちょっと離れますが、
昔、親戚の叔父さんの家に、
あるモノを売込みに来ました。

それを紹介するときにその男性は、
「置いておくだけで金を生み出す。
振らなくていいので、打ち出の小槌以上です」
と売り込んできたそうです。

そのモノとは、自動販売機。
親戚の叔父さんの家は地方の田んぼだらけの場所。
そんな所で、缶飲料が売れるはずないと思うのですが、
叔父さんの近所の家では自動販売機を設置したそう。

さて、それはともかく、知人の打ち出の小槌とは何か。
彼に説明してもらったのですが、自分は、しっかり
理解できているとは言えないので、説明が心もとないのですが。

彼が設置しているのは、FXをプログラムで
自動的に行なってくれるというコンピューター。

いや、実際のノートパソコン、デスクトップパソコンではなく、
ネット上で作動するサーバーなんだとか。

そこに自動取引をするソフトをインストールして、
あとはそのソフトが注文を繰り返して発注、決済してくれる
というもの。

FX は外国為替証拠金取引。
例えば、ドルと円を取引する。
1ドル＝100円で買う。ドルが上がり、
1ドル＝110円となると、1ドル当たり10円儲かる。
逆に1ドル＝90円となると、1ドル当たり10円損する。

為替の変化を利用して、稼ぐというものですね。
（レバレッジ、スプレッド、スワップなどの説明は省く）

実はこのFX、自分の周囲で行なっている人が多いのです。
というのは、海外在住（イタリア、アメリカなど）の
友人知人が多く、日頃から為替に親しんでいるからでしょうか。
（銀行の両替よりFXの方が圧倒的に手数料が安いという
実用的な理由もある）

しかし、聞くと、必ずでてくるのが、
為替の変動を読み間違えて、大きな損を被ってしまう
という体験談ですね。

自分も一応、両替目的で口座は持っていますが、
実際に運用したことはありません。
それもこれも上のような例を多く聞いているから。

ところが上の知人は、もちろん危険はゼロではないが、
非常に高い確率で、ソフトによる自動取引は、
24時間稼働で細かい発注決済細で少しずつでも
利益を生み出してくれるというのですね。

うーん。

そんなものがあるなら、誰もがやっているはずだが……。

自分が理系的なものに弱いから、
そう感じているだけかも。
ちょっと研究してみるかなー。