以前にも書いたことがありますが、
小さい時に親にかわり世話をしてくれたご夫妻。
子どもが独立してからは、2人暮らしをしていました。
子どもながらに感心したのは、どちらも亡くなる寸前まで、
身だしなみを毎朝、きっちりと整えていたことです。
おじいちゃんは、髪の毛に櫛を入れ、
整髪料で整えていました。
おばあちゃんは、おじいちゃんが目を覚ます前に、
鏡台の前に座り、化粧水をつけ、おしろいを塗り、
口紅をつけていました。
外に出ない日でも、2人きりでも、欠かさない日課でした。
化粧、身だしなみを整えることは、
気持ちのはり、生きがいになっていたようです。
日本口腔ケア学会で6月末、資生堂の社員が
高齢者と化粧について発表したそうです。
顔を洗い、乳液をつけ、眉墨を入れ、
髪を整える化粧を繰り返すと、
食べ物を飲み込む能力が高まる傾向が見られた
との内容です。
唾液の分泌機能も高まったとのこと。
これまで資生堂は、化粧が
体・精神に与える影響を研究してきました。
《2013.12.24 UP! VIEW2,749
「一瞬も 一生も 美しく」
資生堂の化粧療法プログラムとは
株式会社資生堂リサーチセンター
医学博士・介護福祉士 池山和幸さん》
http://helpmanjapan.com/article/2450化粧をすること自体がリハビリになるというのです。
化粧をするために化粧品のふたをあける。
手を顔の高さにまであげ、動かす。
化粧は、食事に比べて、
2倍から3倍の筋力が必要になるとのこと。
逆にいうと、化粧を続けることは、
食事や体を支えたりする力をつけることになるそう。
資生堂がおこなっている化粧教室には、
女性だけでなく男性も参加しているとのこと。
資生堂が行っているということで、
割り引いて考えなくてはいけないかもしれませんが、
化粧の効用を見直してみるべきかもしれません。