2017年12月01日 - 未分類 母が、近くまで軽トラックでくる八百屋さんで、金柑を買ってきていました。台所のテーブルの上に、小さなオレンジ色の玉がいくつか存在を主張していたのです。母は小さい時から、そのまた母から、 「金柑を食べると風邪をひかない」と言われていたので、よく食べていたそう。ただ、甘露煮ではなく、生のまま皮をむいてそのまま食べていたんだとか。自分が小さい頃、記憶している限り、初めて金柑を意識して食べたのは、父方の祖母の家だったと思います。台所横の部屋のちゃぶ台の上に、山盛りの金柑が皿に盛られていました。初めて見た自分は、小さなミカンだなと思いながら、むきにくい皮をむいて、残った実を口に入れたら、ほとんど食べる所がなく、種まである。「なんでこんなものを食べるんだろう。」そう思っていたところに、義理の伯母さんがやってきて、「あれ、金柑はね、皮をたべるんだよ」と、テーブルの上に残された皮を見て言い放ちました。驚いて、口にしたら、少し苦みがあるものの、甘みも感じられ、意外にも美味しい。先ほどの考えをすぐに改めました。その後、すぐに祖母がやってきて、蓋のついた深皿をテーブルの前に。「これ、金柑の甘露煮。皮もそうだけど、汁が喉に良い」。ところがそれを見てみると、皮だけでなく、全部まるまま使っている。口の中に入れると、甘いけれど、爽やかな酸味が広がります。さらに勧められて煮汁を。喉にいいと言われて飲むと、なんだかすぐに喉がよくなった気が。祖母の家ではこの金柑の甘露煮をお正月のお節にもずっと入れていました。そうそう、自分の記憶にはないのですが、祖母の家の裏庭には、金柑の木があり、(金柑を含め「実のなるものは西に植えよ」と言われているらしい)そこで実った金柑を甘露煮にして使っていたよう。金柑は喉、風邪予防によいだけでなく、金運がつくとも。(金柑の実は黄色=お金)祖母の家では、金運の方を願って、金柑の木を植えていたみたいです。母方の方は金柑の木はなかったよう。けれどやはりこの季節になると、金柑を買ってきたり、もらったりして、生で大量に家族で食べていたようです。わが家では、今、母がたまに金柑を買って、自分で食べるくらいで、ほとんど食べなくなってしまいました。自分は金柑のど飴はよくなめているんですが。以前、祖母に教わった金柑の甘露煮。作ってみようかなー。(焼酎、蜂蜜を使う。苦みがとれ、より柔らかくなるらしい)《国産きんかん甘露煮 (山吹金柑葉付)》(Amazon)《西澤養蜂場 きんかんはちみつ漬け 280g》(Amazon)