祖父・父から受け継いだ腕時計を新品ほどの値段をかけてリストア（？）した知人。

あなたは、祖父から父、
そして自分に受け継いだ物をお持ちですか。

残念ながら、自分にはそうした物が
ないのですけれど、周囲にはそうした
友人・知人が意外にも多いことに気づきました。

着物、カメラ、パイプ、根付けなど、
現在は使えない、もしくは使っていないものを

大切に保管している人もいます。

そんな中、ある知人は、祖父・父と
2代にわたって使い続けた腕時計を
譲り受けたそう。

お祖父さんがある仕事を始めて、
成功した時に買い求めた海外製のもの。

その時に得たお金で買い求めたので、
かなりのグレードの品だとか。

それをなんと現在にいたるまで、
50年あまりも使い続けてきたそう。

これまで2～3度にわたり、定期的に
メインテナンスを行って、機能を
保ってきたとのことです。

しかしさすがに50年以上も
経っているので、あちこちが
痛み、また内部の構造もガタが来ているよう。

次回は、大幅なリストアが必要かもと
言われていたそうです。

引き継いだ知人は、これまで
メインテナンスを行なっている工房が
無くなったので、新たに探して、現物を
持参し、見積もりをしてもらうことに。

そうしたら、同じメーカーの
少しグレードの低い最新モデルより
高い料金を提示されたんだとか。

悩んだものの、これまで積み重ねてきた
時間の重み、祖父、父の思いを受け継ぐ
ということで、リストア（メインテナンス）を決意。

その工房に時計を出したとのこと。

数ヶ月を掛けて戻ってきた腕時計。
まるで新品かのように蘇った腕時計。

もうすでに祖父はいらっしゃらないのですが、
それを見た父親は、まるで自分の青春が蘇ったようだ
と大層、喜ばれたとのこと。

その笑顔を見るだけで、
リストアに出した価値がある
と知人は感じたそうです。

その腕時計は、知人一家にとって、
もはやかけがえのない宝になったのかもしれませんね。

そんな品物を1つでも持っていることは、
とてもうらやましいですね。


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