通常、モノは古くなれば
中古となり、価値が下がります。
それを売るとなれば、買った時より、
かなり安い値段でも買い取ってくれれば良い方。
時には買い上げてくれないことも。
しかし中には、買った時より
高く売れるモノもあります。
知人は、大きな買い物をするとき、
ある教えをいつも思い出すと言います。
小さい時から、親や祖父から、
教えられていた買い物の哲学。
どんな教えなのか。
それは、買うときの値段だけでなく、
持っているときにかかる維持費、
さらにそれを長年持った後の価値
（買い取り価格）を考えて買い物をしろと。
買うときの価格、さらには維持費が高くても、
長年使った後、それを売る時の価格が高ければ、
そちらの方が結局はトクと。
車を例にあげましょう。
ここでは、わかりやすいように簡易化します。
新車価格が200万円の車と
1000万円のフェラーリがあるとします。
200万円の車の維持費は年20万円。
1000万円のフェラーリの維持費は年100万円。
10年後、200万円の車の価値はほぼ0。
1000万円のフェラーリは、価値が落ちるどころか、
逆にプレミアムがついて2000万円。
収支
200万円の車
費用
200万円＋20×10＝400万円、
価値
0円
結局、400万円の出費
1000万円のフェラーリ
費用
1000万円＋100×10＝2000万円、
価値
2000万円
結局、0円で10年間、フェラーリが使えた。
いつもこんなにうまくいくとは
限りませんが、こうしたことを
考えて、モノを購入しろと。
知人の実際の例。
それは、小さい所で言えば、時計。
その頃、流行っていたのは
ロレックスのデイトナ。
当時にしてはかなり高かったのですが、
値下がりしない、希少価値があるとして、
知人はそれを購入しました。
10年余りしてそれを買い取って
もらったところ、なんと買った時の
5倍ほどだったとのこと。
ほかに自分が知人の買い物で、
覚えているのは、
限定版、初回特典付きのCD。
（自分も勧められ買いました）
あるアーティストの企画CDでした。
限定数で購入すること自体、
難しかったのですが、知人が
CDショップの店長と知り合いだったため、
買うことができました。
そのCDは、しばらくして2倍以上の
プレミアムがつきました。
知人は2セットのうち1セットを売却。
結局、1セットを無料で手に入れたことになります。
（こちらもわかりやすくするため簡易化します。
1万円×2＝2万円で2セット購入。1セットを2万円余りで
売却。このため1セットを無料というか、お金をもらって、
手にしたことになります）
大きな所では、マンション。
投資目的ではなく、自宅として
使用するマンション。
これまで3度ほど買い換え。
いずれも買った時より、
値段は下がっていなかったそう。
選ぶ時のポイントは、
誰もが買いたくなる物件であること。
価値が下がらないのは、人気のエリア。
それも交通至便な立地（都心や
ターミナル駅から至近）
10年落ちの中古物件の価格を調べれば、
その立地がどれくらいの価値があるか
わかるそう。
ただ実際には、天変地異もあるので、
知人のようにいつもうまくいくとは
限りません。
ただそうしたことはともかく、
買い物をするときは、目先にだけとらわれ、
「安物買いの銭失い」にならないように
トータルに考えるようにしたいものですね。