2021年03月16日 - 未分類 桜の開花宣言に誘われて、買物ついでにご近所を散策。中学校、小学校の桜、ハクモクレンなどの花がすでに咲いていましたコロナ禍に負けず、いつものように花を咲かせてくれる木々を見ると、心がやわらぎますね。そんな中、変わったことも。 いくつかのなじみの店の前を通ると、入り口に貼り紙が。いずれも今月いっぱいで閉店とのお知らせです。飲食店が多いのですが、物販のお店も。どれも個人で長年、この地域で商売されてきたお店です。数年前にも、閉店が多かった年がありました。その時に顔なじみのご主人に伺ったところによれば、閉店の第一の原因は、年齢を重ね、無理が利かなくなったこと。(高齢化)子どもの有無にかかわらず、後継者がいないこと。(後継者不足)多くの店は、1人かご夫婦で、店舗と自宅兼用で、行なっていました。わざわざ電車で来る常連さんもいたサンドイッチ店などの場合、毎日、朝早く起きて、仕入れをし、仕込みをして、店をあけて接客、販売。週に一度の休みをとるものの、毎日、ずっと働きっぱなし。それで手元に残るお金は、2人が食べていけるお金はあるので、不満はない。しかし、その場所を誰かに貸して得られる家賃が、自分で商売をして得る額よりも多いと不動産屋さんから聞かされた時、気持ちが萎えてしまったと。ご近所の長年なじみの店がなくなってしまうことはとても寂しいけれど、そこで働いていたご主人や女将さんの生活のことを思うと、閉店をただ嘆くことはできません。お世話になった数多くのお店のご主人、女将さんには、これまで長い間、どうもありがとうございますと感謝の念がわいてくるとともに、今後、ゆっくり骨休めしてくださいと余計なお世話ですが、申し上げたいですね。閉店した場所には、新たに若い人が経営するお店も入り、新陳代謝も進んでいます。同じように見える桜も、年々、同じならず。桜も町も、時と共に変化していく。そんな思いを抱きながら、帰路につきました。さまざまのこと思い出す桜かな 芭蕉http://www.ict.ne.jp/~basho/works/spring/07.html