ある企業の最高幹部が言った「意外とお腹太っているね」で思い出した、愛媛の伯父さんの方言。

週刊誌が報じたある企業の不祥事。
テレビ番組などが追いかけて報道し、
大きな騒ぎになっています。

週刊誌では、追加で、その幹部が、
社員に向かって、言い放った肉声テープの
内容を報じています。

「意外とお腹太ってるね」。

この騒動とは別に、この表現を見て、
愛媛の伯父を思い出しました。

小さい頃、伯父の家に行くと、

ご馳走をたくさん出してくれました。

それを懸命に食べていると、伯父は、
「まだまだあるからもっと食べろ」
と勧めてくれます。

その勧め方が上手で、いつもより
たくさん口に入れて、満腹になり、
身動きができなくなるほど。

その姿を見て、伯父は、
「お腹太ったか」と尋ねるのですね。

これを聞いた時、驚きました。
確かにたくさん食べたけれど、
「お腹が太った」とはと。

けれど、これは愛媛の方言で、
「お腹太った」というのは、
「お腹がいっぱいになった」
という意味なんですね。

それがわかってからは、
「お腹太った」と答えると、
伯父は満足して、
「タルトもあるぞ」と今度は、
松山銘菓を勧めてくれたのでした。

この「満腹＝お腹が太った」という方言は、
愛媛だけでなく、広島の親戚も使っていたので、
もうすこし広い範囲で使われているようです。

《方言が日本を救う？（東京女子大学 篠崎晃一教授）?》
《あと誤解されやすいのが、広島だと満腹のことを「お腹が太る」
と言うんですね。だから女性を連れて行って「お腹が太った?」
と言ったら失礼にあたるんですけれども、お腹がいっぱいになった
と言う意味なんですね。》
https://www.tfm.co.jp/lh/index.php?itemid=144926#:~:text=%E3%81%82%E3%81%A8%E8%AA%A4%E8%A7%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%AE,%E3%81%9F%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%86%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%AD%E3%80%82

上の週刊誌で報じられた表現は、
方言ではなく、言葉による
パワーハラスメントになる恐れがありますね。

篠崎教授ではないですけれど、
「お腹が太る」には要注意です。

〇大学の時の高知出身のクラスメート。
　「満腹」のことを「お腹が張った」
　と話していたなー。

《第19回　「腹が強い」「お腹が大きい」「お腹がふとい」？？？「満腹」を表現する方言》
https://kotobanomado.jp/column/6680/