2011年05月02日 - 未分類 この人生やり残しリストでは、利他という言葉について、何度か書いています。もともとは、仏教用語で、阿弥陀仏が人々に利益(りやく)を施して済度(さいど)、すなわち涅槃に度(わた)らせること。そこから、自分を犠牲にして、 他人に利益を与えることをいいます。2011年5月1日、産経新聞の読書欄に、「利他のすすめ」という本が紹介されていました。《利他のすすめ~チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵》(アマゾン)《【送料無料】利他のすすめ》(楽天)著者は、大山泰弘さん。障害者が7割のチョーク工場「日本理化学工業」の経営者と書けば、思い出される方もいらっしゃるかも。もうすっかり昔の話になってしまいましたが、鳩山前首相の所信表明演説でとりあげた「チョーク工場」の経営者です。また《日本でいちばん大切にしたい会社》(アマゾン)《【送料無料】日本でいちばん大切にしたい会社》(楽天ブックス)や、テレビなどでも取り上げられたので、ご存じの方は多いかもしれません。「人は働くことによって幸せになれる。ならば、会社は幸せをもたらす場所なんです」という大山さん。以前書かれた、《働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~》(アマゾン)は、ベストセラーとなりました。2冊目の本が、「利他のすすめ」。人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役にたつこと、そして、人から必要とされること。とある僧侶から聞かされた大山さん。知的障害者とともに「人の役に立つ」=「利他のこころ」で働き、彼らから学んだことを伝えるために「利他のすすめ」を書かれました。利己ではなく、「利他」こそ、幸せに生きる根源である。そのような境地に到達されたようです。東日本大震災に見舞われた日本。今こそ、「利他のこころ」を大切にし、助け合えば、再生できる。そんな気持ちが込められた一冊です。ガラスにもかけるチョーク。大山さんの会社の製品です。《キットパスきっず 12色》(アマゾン)