年末、餅つきをして、
あんこと一緒にお餅を
食べることが多い時季ですね。
わが家は、餅つきをしなくなって久しいです。
つかなくなって、しばらくは和菓子屋さんに
お餅を注文していたのですが、
それも持て余すようになり、ついには百貨店、
スーパーで少しだけ餅を買うようになりました。
餡は、粒餡を昔は自作していたのですが、
餅をつかなくなってからは、
和菓子屋・製餡所で
餡だけを売ってもらっていました。
ところが、いきつけの和菓子屋が、
餡だけの販売をしなくなり、
製餡所は高齢化・後継者がなくて、
閉鎖してしまいました。
（近所の和菓子屋で閉店したところも。
残った店数軒に問い合わせたが、
餡だけを売ってくれる店はなかった）
その後は、デパート、スーパーで
袋入り、缶入りのものを買い
求めていたのですが、母の気に入る
ものはありませんでした。
11月に岐阜の親戚から、
高山市の杵づきの餅を送ってくれました。
通常の白い餅のほか、粟餅、蓬餅など。
自分も食べたのですが、昔、小さい頃に
食べた懐かしい素朴な味でした。
母もそうだったらしく、
故郷の味を懐かしんでいたのです。
そして小さい頃にしたように、
焼いた蓬餅にあんこを添えて食べたい
と言い出したのでした。
いろいろ探したのですが、上に書いたように
母の舌にあうような餡はありませんでした。
2017年12月25日、デパートにおかずなどの買物に。
米売り場に行ったところ、時分なのでしょうか、
お正月の飾餅、角餅とともに、餡、きな粉などが
いくつも置かれていました。
その中に、粒よりの小豆（有機大納言）、
鹿児島のサトウキビ糖、沖縄の塩など
吟味した素材を使った高級粒あんがありました。
値段は平均的な粒餡の5倍ほど。
普段なら絶対買わないのですが、
お正月前だし、量も少ないし
と言い訳し、購入し帰ったのでした。
その餡を今日2017年12月25日、
母が試しました。
「まあ美味しいけれど……。
甘すぎるし、塩辛い」
と感想を。
餅が昔、食べたような味だったので、
餡も昔風の自分が小さい頃、
家で作っていたような昔風の餡が
良かったようです。
昔、実家で作っていた餡の方が、
今よりももっと甘かったように思うのですが、
母曰く、実家の餡は、そんなに
甘くなかったのだと言い張ります。
時代補正がかかって、
昔、食べていたものの方が
美味しかったと感じているみたいです。
いろいろ探すより、こうなったら、
もう自宅で小豆を煮て餡を作るしかない
ということに。
誰がそれを作るのかまずそれが問題。
またまず小豆を買いに行くところから
始めなくてはならず、それは良いにしても、
その後、餡を仕上げるまでの手間暇を考えると、
ちょっと憂鬱です。