2020年02月06日 - 未分類 福島県の取引先に出張。その取引先の人ではなく、そこに来たお客さんの話の中で、「風(ふう)が悪い」という表現が出てきました。あー、懐かしい。あなたは、この表現をご存じですか。 四国の愛媛県生まれで、神戸・大阪に住んでいた亡き祖母がよく使っていました。自分が小さい頃、いや大学生や、社会人になっても、折に触れて、「風が悪いことをするな」と戒められたのです。この表現はてっきり愛媛の方言かと思っていたのですが、もっと広い地域で使われており、方言と言うより、古めかしい表現のようです。精選版日本国語辞典に「風が悪い」の項目が立っており、《みっともない。格好が悪い。また、きまりが悪い》と出ています。https://kotobank.jp/word/%E9%A2%A8%E3%81%8C%E6%82%AA%E3%81%84-2079097祖母の場合は、体裁、世間体が悪いことをするなというより、「自分の美学、生き方に反することはしてはいけない」という意味合いで、使っているようでした。関西、西日本ではよく聞いたことがあったのですが、遠く離れた東日本、福島でこの表現を聞くとは思ってもみませんでした。もっともその方が、福島の地元の方とは限らないのですが。今、もし祖母が健在なら、多くの風が悪い人がいるので、きっとテレビに向かって、「風が悪いことをしなさんな」とつぶやいているだろうなー。「風」の意味、《4 世間への体裁。聞こえ。》https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%A2%A8_%28%E3%81%B5%E3%81%86%29/https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%A2%A8_%28%E3%81%B5%E3%81%86%29/