2011年9月24日、午後8時から、BSジャパンで、
杏さん主演のドラマ「フィレンツェ・ラビリンス~15世紀の私を探して~」
が放送されます。
このドラマの原作は、エッセイストの森下典子さんが
1985年に出版したノンフィクション
《前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫)》(Amazon)です。
森下さんは、週刊朝日の名物コーナー「デキゴトロジー」を担当していたライター。
確か前世については、信じないという立場をとっていたのですが、
取材で出会った女性に、
「あなたの前世はルネサンス期に活躍したデジデリオという美貌の青年彫刻家です」
と告げられます。
調べて見ると、確かにデジデリオは実在の人物。
彼女に言われた自分の前世を探るため、
イタリアに調査に出かけます。
その旅の中で、次々と発見と驚きが。
デジデリオの恋人は、現在の日本に生まれ変わっていた。
果たしてその人物とは……?
以下の版で読みました。
《デジデリオ ―前世への冒険― (集英社文庫)》(Amazon)《デジデリオラビリンス―1464・フィレンツェの遺言》(Amazon)自分は、基本的に前世、転生を信じない立場ですけれど、
他の人がそう信じるのを否定するものではありません。
この森下さんの著作も、非常に興味深く読みました。
転生を信じない方でも、デジデリオという一人の歴史上の人物を
深く探る旅行記と考えれば、楽しめるのではないでしょうか?
この世限り。
今を精一杯、生きる。
この世から亡くなっても、またいつの日か違う形で転生する。
どちらがいいか悪いかは判断できませんが、
転生を考えることで、今の人生が充実するなら、
それはそれでありうる考え方だとは思います。
ただ次の生があるからと、今の人生をおろそかにしてしまうのは、
「転生」という考え方が、現世の不幸な境遇から逃げる道具として
使われてしまっているようで残念に思います。
皆さんは、「前世」「転生」については、どう思われますか?