皆様、ヤオコーというスーパーをご存じですか?
埼玉県が地盤のスーパーで、首都圏で114店舗を展開しており、
2011年3月期までで22年連続増収増益で、
成長を続ける注目の企業なのだそう。
残念ながら、近くに店がなく、ヤオコーを利用したことはないのですが、
最近、ヤオコーの川野幸夫会長が著した本で、その存在を知りました。
《日本一強いスーパー ヤオコーを創るために母がくれた50の言葉》(アマゾン)ヤオコーはもともと1890年、埼玉県小川町で、「八百幸(やおこう)商店」として創業。
その屋号からもわかる通り、八百屋として経営を続けていたのだそう。
時代の流れを読んだ、川野幸夫会長の母である川野トモ氏が、
1958年に、スーパーマーケット化を進めたとのこと。
この本は、川野トモさんが、社内報用に書きためていた
「商いのこころ」を再編集したもの。
「お客さまの心を捉えるのは値下げよりも誠実さ」
「会社も自分も今日は昨日のままであってはならない」
「お客様の『まあまあ』は『まだまだ』の意味」
「『売り手の便利』は『買い手の不便』」
「ライバルに勝つためには『返事ぺっぴん』になろう」
「『自分なり』に頑張っただけでは評価されない」
企業経営だけでなく、人生を送る上で役立つ珠玉の言葉が
紹介されています。
朝の連続テレビ小説「おしん」は、「八百半商店」を興した
和田カツさんがモデルだと言われています。
和田カツさんは、リヤカーをひきながらの
野菜の行商からはじめ、静岡県一円、さらには、
息子の代には中国にも進出する大きなスーパーチェーンに育てた人。
しかし、「ヤオハン」は、経営破綻。
その時にも、和田カツさんは、息子の和田一夫さんに、
「もとの八百屋に戻ればいいじゃない」と言ってのけた女傑です。
川野トモさんもそれに負けず劣らずの、
素晴らしい経営者だったようです。
少し前、サイゼリヤの創業者のお母さんの言葉もご紹介しましたが、
企業経営者のお母さんの言葉が経営の基礎になるということは、
案外多いのですね。
男の子にとっては、父よりも、母の存在は、特別。
男性経営者にとって、母の言葉は、
素直に耳に入るのかもしれません。
ヤオコー
http://www.yaoko-net.com/index.php関連エントリー
《
サイゼリヤ創業者の母が株式公開の朝に与えた言葉。》