「おばあちゃんの知恵」。
以前、こんなシリーズがありました。
昔から伝わった知恵をわかりやすく教える読み物でした。
今は、どうなっているのでしょう。
イギリスで実施された調査によれば、
祖父母が孫に人生の知恵やアドバイスを与えるという役割が、
インターネット検索で脅かされているとの結果が出たようです。
洗剤会社ドクター・ベックマンが委託をして行なった調査で、
祖父母およそ1500人に調査し回答を得ました。
孫たちが何かを知りたい時、まず向かうのは、
インターネットのGoogle、YouTube、Wikipediaというサイトだと。
孫達の世代は、生活の知恵、コツ、昔のことなど、
知りたいことは、祖父母に聞くのではなく、
今や、スマートフォン、パソコンを使って調べていると。
「若いころはどうだった」という質問をされた人は、
回答者の三分の一。
昔の生活がどんなものだったかは、
生活していた人に聞くのが、
実感があっていいと思うのですけれど、
そうした情報もネットで得ているようだと。
なんだか寂しいですね。
ネットで昔の情報の全てが得られるというのは、
まだまだ幻想だと思うのですが。
便利で、費用もほとんどかからないインターネットが
調べ物、調査に果たした役割は大きいけれど、
実際に、人と人とが会って、話したり、実演したりしないと、
伝わらないことがたくさんありますよね。
そしてネットには絶対載っていない情報も多数あります。
祖父母、父母などが元気でいる間に、
聞けることは聞いておく。
若い時は、思いもしなかったのですが、
年を重ねてくると、ますますそう思います。
イギリスの若者も年を取ったときに、祖父母、父母に
聞いておかなかったことを後悔すると思うのですが……。
追記 2023年3月19日
〇ここ数日、このエントリーにアクセスを多く頂いています。
理由は不明です。