2013年05月09日 - 未分類 イタリアの南部の美しい街ナポリ。ピッツアがよく知られていますが、イタリアの中でもエスプレッソが美味しくて、よく飲まれていることでも有名です。そのナポリで、「お預けコーヒー」という心優しい習慣があると、 日本経済新聞夕刊に紹介されています。第一次世界大戦後、不況で多くの人が職を失い、毎日の楽しみであるエスプレッソが飲めなくなりました。そこで、バールに入り、エスプレッソを2杯注文。1杯だけ飲んで、残りの1杯は預けておきます。これが「お預けコーヒー」。お金がなくて、エスプレッソが飲めない人が、バールに来て、店員に尋ねます。あれば、飲むことが出来ます。《慈善を受ける人に劣等感を持たせないナポリ人の心遣い》。そうこの記事を書いた茜ヶ久保徹郎さんは記しています。この習慣の復活を目指す運動を推進するお預けコーヒーネットワーク協会が組織され、2011年12月10日の国際人権デーに、ナポリで、お預けコーヒーデーが開催されたそう。《Rete del Caffè Sospeso》http://www.retedelcaffesospeso.com/そして、その後、この運動はイタリア全土に広がり、さらに、「コーヒーシェアリング」との名で、カナダ、オーストラリア、イギリス、フランスなどに広がっているとのこと。現在、16カ国109都市158店。Coffee sharinghttp://www.coffeesharing.com/英語だと、「suspended coffee」、イタリア語だと、「caffè pagato/caffè sospeso」。負担を感じさせず、助ける。善意がつながっていく感覚。心地良いなー。追記、2014年4月8日産経新聞、坂本鉄男さんの2014年3月30日のコラムに《イタリア便り 隣人愛のコーヒー》として紹介されています。http://sankei.jp.msn.com/world/news/140330/erp14033003060000-n1.htm保留コーヒーJapanhttps://twitter.com/suspendcoffeejp