安藤百福(ももふく)さんをご存じですか?
日清食品の創業者で、
チキンラーメン、カップラーメンを発明した方です。
その方の作った言葉が、「食足世平」。
「食足りて世は平らか」。
2013年11月17日、読売新聞の日曜版「よみほっと」、
「名言巡礼」で取り上げられていました。
安藤さんは、幻灯機の会社を興していましたが、
戦火で工場を失いました。
疎開先から大阪に帰ってきた戦後すぐ、
町は飢えた人が多く、食べ物を巡る争いが
起こっていたよう。
「食がなければ衣も住も、芸術も文化もあったものではない」
と食の仕事に取り組む決意をしたとのこと。
その後、安藤さんは、信用組合の理事長を引き受けますが、
47歳の時に破綻。
小さな借家しか残りませんでした。
実際に即席麺で起業するのは、それから。
残された小さな借家の裏に小屋を建て、
そこで即席麺の開発を始めたのでした。
1年余り、4時間ほどの睡眠の末、
1958年に世界初の即席麺「チキンラーメン」を世に出します。
そこから25年たった、即席麺開発25周年の
パーティーの席などで、「食足世平」との言葉を披露されたようです。
「食足りて世は平らか」とは、
「食事が足りることで世の中が平和になる」という意味。
日清食品の社是でもあるとのこと。
安藤百福さんと同年代の祖母も、
よく言っていたのは、食の大切さ。
ひもじい思いをしているときは、
マイナスのことだけを考え、みじめな思いをする。
悩みも出てしまう。
また寒いと同じく、気分がめいり、後ろ向きになるとのこと。
なので、温かいものをお腹にいれて、
空腹を満たし、温かくすると、前向きな思考が出来るとのこと。
安藤さんに比べれば、小さい範囲のことですが、
人生の先達の知恵と言えるかも知れませんね。
○以前、安藤百福さんの言葉について
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