先日、友達と一緒に
房総半島の鴨川を訪れました。

今回は訪れなかったのですが、
鴨川のすぐ近く、南房総の花について
描いた番組があり、興味を持って見ました。

NHKのBSプレミアムの「新日本風土記」。
(旅行後、収録したものを視聴)
http://www.nhk.or.jp/fudoki/
《3月27日放送:房総 花物語》
http://www.nhk.or.jp/fudoki/150327broadcast1.html

南房総の様々な花にまつわる物語が取り上げられました。

《<オムニバス項目(抜粋)>
●夫婦の花畑…
結婚50年の夫婦が守る海辺の花畑に秘められた半農半漁の営み。
●見てよし、食べてよし…
美しいキンセンカ。実は天ぷらも美味。五感で楽しむ房総の春。
●故郷を飾る菜の花…
ローカル線沿線に、故郷に帰ってきた人たちが植えた黄色の絨毯。
●絆育むビワの花…
冬に花をつけるビワを目指し越冬にやってくる養蜂家同士の絆と幻の蜜。
●砂に咲くヒマワリ…
半島の南端で砂と戦ってきた一家三代が咲かせる幸せの花。》

いずれもじっくりと丁寧に取材しており、
花の裏側にある人間ドラマが心を打ちました。

上の抜粋には出ていませんが、個人的に
感銘を受けたのが、川名りんさんのエピソードです。

この地域でいち早く、花の栽培を始めた川名さん。
花に対する思いは、深くて強いものがありました。

ところが、戦争中、花の栽培は禁止され、
種、球根を持つことも許されなかったのです。

川名りんさんは、それに従うことができませんでした。
そして、水仙の球根を、山の奥の人目に付かない
杉林に隠したのでした。

終戦。
冬になったとき、りんさんが、球根を隠していた
杉林に、見事な水仙の花が咲き誇っていたのでした。

りんさんは、常々次のように語っていたそうです。