わが家を一歩出ると東京スカイツリーが
そびえ立っています。
夜にはイルミネーションが見えます。
出来た頃は、毎晩、見る度、綺麗だな
と感激したのですが、いつの間にか
当たり前となり、何の感動もありません。
人というのは、慣れは人の心を
鈍磨させてしまうようです。
去年の丁度今頃、夕食を外で食べた帰宅途中、
いつものように東京スカイツリーの光が見えました。
そうしたら家族が、「なんだかスカイツリーの
先っぽの光が明るくなっている」
と言い張るではありませんか。
「日によって色や光の量が違うからね。
今晩はいつもより明るくしているんじゃないの」
と、受け流したのですが……。
2021年2月26日、朝日新聞の夕刊トップの記事。
《スカイツリーの光 羽田に届け》。
東京五輪でその存在を、羽田空港に降り立った
海外の人にアピールしようと、照明器具を増やし、
照明を増強したとあります。
497㍍から頂上の633㍍までのゲイン塔部分は、
放送用アンテナの作動に影響を及ぼす可能性を考えて、
照明器具を設置しないで、497㍍から照らし上げていたんだそう。
そこに、新たに照明器具を設置したんですね。
それにより、およそ20キロ離れた羽田からでも
光た届き、見えるようになったそうです。
「あ、家族が指摘したことは本当だったんだ」と、
やっとわかりました。
自分は、「一度、出来た照明が明るくなったり
するはずがない」と思い込み、同じスカイツリーを
見ても、明るく見えなかったんですね。
先入観、思い込みが目の前の事実を
曲げてしまったという訳です。
振り返ってみれば、新聞、テレビなどで、
スカイツリーの照明器具の増強については、
見たり、聞いたりしていました。
それなのにそのニュースが、
頭に入っていなかったのですね。
これは、東京スカイツリーの照明増強云々に
限らず、他の事でもあるんでしょうね。
大いに反省したことでした。