2011年4月30日、日本経済新聞夕刊に、
作家の三浦朱門さんのインタビューが掲載されています。
《老いに「遊び」を》との見出しです。
「老年の品格」を書かれた三浦さんに、
老後の生き方について聞いています。
三浦さんは、笑われる老人になること、
ユーモアの効用を説いています。
ハンドルの遊びが人にも必要で、
遊びの一つがユーモアと。
老人の役目は様々な価値観を若い人に伝えること。
そのためには、説教ではだめで、体験を笑い話にすれば、
聞いてくれると。
人間には人派と物派がある、
夫婦げんかは愛の交換
などの小見出しのもと興味深い話が
語られているのですが、申し訳ありませんが、
こちらでは、割愛させて頂きます。
思わず目を留めてしまった箇所を抜き出します。
第三の新人と呼ばれた同世代の作家も
亡くなったとして、死について語っています。
「みんなどんどん死にました。でも人間、誰でも死ぬんですよ。
1歳の子も95歳のじいさんも同じ。死はどういう形でやって来るかわからない。
交通事故で死ぬ人もいれば、先日の大震災のような災害で死ぬ人もいる。
死は平等に訪れるといっても、訪れ方は不平等。だから死を恐れても仕方がない。
訪れた時に死ぬ。それだけのことです。」
死は万人に平等だが、訪れ方は不平等。
死を恐れても仕方がない。訪れた時に死ぬ。
ただそれだけ。
三浦さんのような悟りの境地には、
とてもとても及びませんが、
死をいかに受け入れるか、年齢に関係なく、
それぞれが準備をしておく必要があるようです。
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