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美空ひばりと宮本武蔵。「昨日の我に今日は勝つ」。

美空ひばりさんの二十三回忌が営まれたようです。

ひばりさんの親友であった中村メイコさんが、
15歳の頃から二人で飲んでいたとか、
橋幸夫さんが、独身の時、住んでいたマンションに、
深夜、ひばりさんが訪れたなどの
これまで知られなかったエピソードが明かされています。

美空ひばりさんで思い出すのは、
座右の銘。

「昨日の己(我)に今日は勝つ」。

以前にもこれについては書いたことがありますけれど、
ひばりさんのオリジナルかなと思っていました。

これは、おそらくもともとは、
昭和45年に歌われた
「今日の我に明日は勝つ」から、
来ているのですね。

その作詞者は、
「大きな古時計」などの作詞も手がけている
保富康午(ほとみ こうご)。
(森進一氏のショーの構成に携わり、
「おふくろさん」の補詞を提案したと言われる)

先日といっても少し前ですが、
宮本武蔵の五輪書に関する本を
読んでいた際に、ある箇所に目がとまりました。

《今日は昨日の我に勝ち、あすは下手に勝ち、
後は上手に勝つと思い》

「五輪書」、「水の巻」の最後の部分に記されているようです。

《絶えず心にかけ急ぐ心なくして折々手にふれては徳を覚え、
何れの人とも打あひ、其心を知て千里の道も一足づゝはこぶなり、
ゆるゝゝと思ひ此の法を行ふ事武士の役なりと心得て、
今日は昨日の我に勝ち、あすは下手に勝ち、後は上手に勝つと思ひ、
此書物のごとくにして少も脇の道へ心のゆかざるやうに思うべし》

自分だけに留まらず、他人を負かす
という点が少し違いますが、
「昨日の我に今日は勝つ」との趣旨を述べています。

全体では、千里の道も一歩からと言われるように、
一歩一歩、絶えず努力する大切さを説いているようです。

ひばりさんも、上の言葉を胸に、
亡くなるまで、自分を磨いてこられたのでしょうね。

関連エントリー
今日の目標は明日のマンネリ。ずっと出典を探していた言葉。偶然にわかる。
五輪書 (講談社学術文庫)》(Amazon)


美空ひばりさんが歌った曲の中から、
1001曲をよりすぐって記念アルバムを出すそう。

選んでも、一人で1001曲。
改めてすごい歌手だったのですね。
(ギネスブックに申請するとのことです)

コロンビア 美空ひばり
http://columbia.jp/artist-info/hibari/
ひばり千夜一夜
http://columbia.jp/hibari1001/

ひばりさん。
1989年6月24日に亡くなった時は、
まだ52歳だったんですね。

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美空ひばり23回忌 特別商品 「ひばり千夜一夜」》(Amazon)



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