保育園に通う息子さんが「機械にジュースを入れる人になりたい」というので調べた取引先の若いパパ。

取引先のまだ20代の若者。
見た目は高校生と言っても通じるくらいなんですが、
なんとすでに結婚し、保育園に通う男の子のお父さんでした。

ビックリしてしまったのですが、
大学卒業してすぐに結婚し子どもが出来れば、
決しておかしくはないですね。

そのパパが息子さんの最近の言動について
教えてくれました。

パパが自転車の後ろに乗せて
保育園まで送っていっているそう。

その時間、保育園のすぐ橫に、
なぜかいつもいるのが、
自動販売機の飲料の補充をする人。

赤い大きな車から、缶飲料がつまった段ボール箱を出し、
自動販売機をあけて、そこに補充しているんだそう。

ちょうど、登園時間と補充時間が重なっているんですかね。

それをいつも見ているせいか、
ある日、お子さんが、
「あの機械にジュースを入れる人になりたい」
と告げたんだそう。

小さい頃って、身近で目にした人、仕事に
興味を持って、なりたいなんて言いがちですよね。

「お父さん。あれ、なんて言うの」とも尋ねられた。

ところが、取引先のパパは、答えられなかったと。
あなたは、あの自動販売機に飲料を補充する
仕事をする人をなんというかご存じですか。

そしてあの仕事につくためにはどうすればいいか、
わかりますか。

で、「子どもの疑問には答えてあげないといけない」
と考えた、真面目なパパは調べたんだそうです。

まずあの仕事ですが、自動販売機補充員、自販機補充員。
もしくは会社により、ベンダー（一般的には販売員、販売業者、
機械も指す言葉だが）。オペレーター、
ベンディングサービスマンと呼ぶと。
また運転の方に重点を置いて、ルート配送ドライバーと呼ぶ場合も。

仕事は、販売している飲料の積み込み、
運転、補充と、売上金の回収。
さらに自動販売機の点検。
空き缶、ペットボトルなどの回収と掃除など。

自動販売機の設置の営業を行う場合もあるとのこと。
（これは配送ドライバーとは別）

行っているのは、飲料会社、関連会社の
関連会社の社員、もしくはアルバイトとか。

なお自動販売機、飲料を買い取り、
オーナーになり、オーナーが自ら
補充する場合もあるんだそうです。

よく一般的な値段より安い格安の飲料を
販売している自動販売機がありますが、
それは、所有している方の自販機で、
オーナーが自分で値段をつけられるからだとか。

いやー。知っているようで、
知らないことがたくさんありますね。

保育園のお子さんのために、
ちゃんと調べて教えてあげる。
そんな今どきのパパの優しさにちょっと感激しました。

世の中の仕事。
わかっているようで、実はわかっていないかも。








〇これを書いた後、たまたまこの取引先の若いパパと連絡をとったら、
　少し前から、息子さんは、自動販売機に飲み物を入れる人ではなくて、
　保育園に近く、必ず前を通る、ガソリンスタンドに興味が移ったみたいで、
　「自動車にご飯（ガソリン）を食べさせる人になりたい」と言っているそう。
　移り気なのも、子どもゆえですね。