テレビ朝日のCM「ため息、つかない。幸せ、逃げちゃうよ」は本当なのか。ため息の効用。

すこし前になりますが、
公園のベンチに座る若い男性がため息をついていると、
その前に小さな男の子（幼稚園児？）がやってきて、
「ため息、つかない。幸せ、逃げちゃうよ」
と告げます。

テレビ朝日の「未来をここからプロジェクト」の
CMなんですが、ご覧になりましたか。
（2022年12月16日、昼間のテレビ朝日の
ワイドショーを見ていたら、流れました）

https://www.tv-asahi.co.jp/mirai_tvasahi/

この言葉、このCMに限らずよく聞きますよね。
で、「ため息をついてはいけない」と思っている人が多いかも。

自分もかつてそうでした。

ところが、
かなり前ですが、このため息について、
整体院の先生が、考え方を教えてくれました。

「ため息は、気のつまりを自然と解消しようとする動き。
なので、無理にため息をやめることはない」と。

まさにそれまで言われていたことと逆だったので、
びっくりして記憶に残っています。

さらにその後、自律神経の専門家である、
順天堂大学の小林弘幸教授にお会いした時にも、
「ため息は、バランスが崩れた自律神経の働きを
回復させようとする、体の作用。機能回復のための
リカバリーショットなので悪くはない」と教わりました。

以下の日経ビジネスの記事の中に
小林さんの言葉が記載されています。
《「ため息」は体にいい？ 悪い？
緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えるリカバリーショット
2016.6.16》
https://business.nikkei.com/atcl/skillup/15/111700008/061500073/

ため息が出る時って、仕事、プライベートなどで
心配なこと、大変な事、悩んでいるなど、
ストレスがかかっている時ですよね。

精神もそうですが、それにより体が緊張して、
呼吸が浅くなっている時に、それをほぐしてくれる
効用があるんですね。

なので、大いにため息をついて、
そうした緊張、浅い呼吸を解消した方がいいんですね。

〇心理学の分野でも「ため息はやる気を高める」
　との研究論文があるようです。




小林弘幸教授の2022年9月に出版された一冊です。




〇追記　2023/01/26
　このエントリーにアクセスが集まっています。
　まだこのCMは流されているのかな。
　ストレスがかかったら、ためらいなく「ため息」、
　つきましょう。

2023年2月3日
またアクセスを多く頂いています。
以下のような本が出ています。
「大声ため息」、試してみましょう。
呼吸が浅いと体はもちろん、精神にも悪影響が出るよう。

それとワイドショーなど、人の不幸や、悲惨な事件、
避難したり、あげつらう言葉、映像を見続けるのも、
精神的には良くないみたいですね。