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映画「ハウス・オブ・グッチ」を見た翌日、古い取引先が大手の傘下にと知った。後継者不足、事業承継。

2022年1月30日、TOHOシネマズ日本橋で、
「ハウス・オブ・グッチ」を見てきました。

あのイタリア、トスカーナのブランドの
創業者一族「グッチ家」の内紛、
後継者争い、暗殺を描いた映画です。
https://news-movie.jp/house-of-gucci/

創業者一族による家族経営だったグッチですが、

会社経営、支配権を巡っての争いがありました。
その結果、創業者一族の一人が跡を継いだものの、
能力不足から、ファンドにより、
経営から排除されてしまいます。
さらには離婚を巡ってもめていた
妻により暗殺されてしまうのでした。

かくして現在のグッチの経営には、
一族の人は誰一人かかわっていませんが、
プロの経営者が、経営することにより、
家族経営の時よりはるかに多くの
企業価値を有することとなり、
世界的な企業となっています。

このグッチ家の内紛、暗殺といった出来事は、
イタリア関係の仕事をしていることもあり、
知っていました。
映画の原作となったノンフィクションも読んでいます。

この映画を見て思い出したのは、
母方の商売上手な親戚のおじさんが
言っていた言葉です。

そのおじさんは、先祖からうけついだ商売、
さらには自分が起こした商売で大もうけします。

しかし亡くなった後、息子の代で失敗し、
店も広い屋敷もほぼ全てを失ってしまったのでした。

自分は小さい時に、そのお屋敷で、
息子さんのお嫁さんから
ピアノを習ったことがあります。

広い屋敷にグランドピアノ、さらに
教室用のアップライトピアノがありました。

話がそれました。
で、そのおじさんが常々言っていたのは、
自分の息子でも能力がなければ、跡は継がせない。
娘に優秀な婿をもらい、店を任せると。

そのお宅には、息子さん2人と娘さんが一人いたのですが、
おじさんの言葉とは裏腹に、親がダメだしをしていた
長男が跡を継いで、身上を潰してしまったのでした。

映画を見て、そんな昔の親戚のことを
思い出したのですけれど、今日、
古い取引先の現状を知って驚きました。

弊社の昔の取引先が、
ある大手企業の傘下に入ったと。
(株式を売却)

そこは家族経営で現在の社長さんが、
二代目。
奥さんも会社で働いています。

まだ社長さんは引退するような年齢ではないし、
娘さんもいらしゃるので、これから後も
その一族が経営し続けるものと思っていたのですが……。

大手の傘下(買収された)にはいったのは、
経営していく上で、小さい企業だと資金が十分でなく、
経済的に進退窮まったこともあったので、
安定を求め、こうした決断をしたそうです。
(娘さんがいらしたはずですが……)

現在、日本の中小企業の多くは、
後継者不足に悩み廃業することが増えているそう。

しかしそのまま会社をなくしてしまうのは惜しいと、
事業承継を行うマッチングサイト、サービスが誕生。
広く跡を継いでくれるひとを募り、企業を存続させる
動きが増加中とか。

社会的に有益な企業が、無くなってしまうより、
意欲も能力もある人が跡を継ぎ、経営を続けるのは
社会的にも有意義なことですね。

現在、古い取引先は、以前の経営陣のままで、
以前にも増して順調に経営されているようです。

もうずいぶん前に弊社との取引は終わっていますが、
ますますの発展を願ってやみません。


ハウス・オブ・グッチ 上 (ハヤカワ文庫NF)


ハウス・オブ・グッチ 下 (ハヤカワ文庫NF)

ハウス・オブ・グッチ 下 (ハヤカワ文庫NF)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2021/12/21
  • メディア: Kindle版



ザ・ハウス・オブ・グッチ




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