藤子不二雄Aさん。亡くなる。小田急線特急ロマンスカーから西新宿の仕事場への通勤に付き合う。

漫画家の藤子不二雄Aさんが、
ご自宅で亡くなりました。

88歳でした。

藤子不二雄Aさんの作品は、
藤子不二雄時代のものも含めて、
数多く、読んでいます。

お二人の若き時代からの漫画家人生について
描かれた「まんが道」は何度も読み返しています。

藤子不二雄Aさんとは、
ほんの数度ですけれど、
お会いして話をさせていただきました。

藤子不二雄Aさんは、藤子・F・不二雄さんと、
小田急線の向ヶ丘遊園駅のお近くに、
隣同士でご自宅がありました。

藤子不二雄Aさんは、西新宿に仕事場（プロダクション）を
お持ちで、小田急線の特急ロマンスカーで
通っていらっしゃいました。

自分も昔、向ヶ丘遊園のお隣の百合ヶ丘駅に
住んでいたことがあり、向ヶ丘遊園にもよく
遊びに行っていたと話したところ、
朝の通勤をつきあわないかと誘われました。

当時、自分はすでに別の場所に住んでいたのですが、
朝早く起きて、9時過ぎに向ヶ丘遊園駅まで行き、
そこから新宿駅、そしてプロダクションまでご一緒しました。
（乗る前にミルクティ、週刊誌を買い、飲みながら読むのが
楽しみとインタビューで答えているが、ご一緒した時は、何もなし）

話し好きな方で、故郷のこと、今、凝っているゴルフ、
お好きなお酒のことなど、次から次へと話題が出てきて、
話はつきませんでした。

プロダクションのビルの上の階は見晴らしがよく、
新宿の高層ビル街がよく見えます。

ぼーっとしながら、外を眺めるのが気分転換になり、
新たな発想が生まれるともおっしゃっていましたね。

お昼に、うなぎ弁当（うな重でもうな丼でもなかった覚えが）を
おごって下さったのもいい思い出です。

朝から昼にかけて話を伺ったので、
お酒をご一緒できなかったのは残念。
社交辞令でしょうが、
「今度はお酒を飲みながら話そう」
とも言って下さったのに。





藤子不二雄Aさん。
残された多数の作品をこれからも
読み続けます。

ご冥福をお祈りいたします。

追記、2022年4月13日、
〇NHKの「クローズアップ現代」で、4月12日、
　藤子不二雄Aさんの特集をしていました。
　《漫画家・藤子不二雄Ⓐさんの歩み》
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/QJX8K15LYV/&cid=nol/
　その中で、昔に放映されたVTRで、藤子不二雄Aさんが小田急線で
　電車で通勤する様子が流れました。
　ロマンスカーではなく、普通の電車でしたね。
　乗車駅もおそらく向ヶ丘遊園駅ではなく、
　生田駅のようでした。