三省堂書店の神保町本店が、5月8日にいったん閉店。三省堂の三省とは。
東京の本野町、神田神保町のランドマークと呼ばれた、
三省堂書店の神保町本店が、2022年5月8日で閉店とのこと。
同じ場所で141年間、営業を続けてきたのですが、
このほど、ビルの老朽化で立替えのため、一時閉店し、
すぐ近くの小川町の元ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店を
仮店舗として営業するとのことです。
仮店舗のオープンは6月1日、
そして、新しい神保町本店は、
2025年、営業開始を予定しているとのことです。
この三省堂書店神保町本店は、
何度も通いました。
今回、立替えられるビルは、
三省堂創業百周年にあたる1981年に、
旧社屋を改築して完成。（3月）
8階建ての1階から6階までが売り場でした。
一番通ったのは、やっぱり大学時代。
毎日というのは大げさですが、
週に3度は通っていたこともあります。
新刊をチェックしに行き、文庫本を買い、
大量の本を抱えて、近くの喫茶店で
その中から取りだして一冊読むのが楽しみでした。
そうそう、参考書、辞書もここでよく買っていましたね。
今のようにネットでの本の販売がない時代、
大量の在庫がある大型書店に行き、たくさんある現物の本の
中から、自分にふさわしい一冊を見つけるのは、大変ですが、
楽しかったですね。
神保町のこの三省堂神保町本店、
新宿の紀伊國屋書店、日本橋の丸善、
八重洲の八重洲ブックセンター、
池袋のジュンク堂書店池袋本店などを、
本を求めてぐるぐる回ることもしばしば。
書店はワンダーランドでした。
1981年からだからもう41年になるんですね。
いやー、時の流れが信じられないなー。
最近では訪れることがほとんどなくなったけれど、
神保町は自転車で行ける距離なので、仕事で、
どうしても欲しい本があり、1日も待てない、
切羽詰まった時に利用することも。
去年、ある本がネットで頼むと間に合わなかったので、
三省堂書店神保町本店に電話したところ、在庫があり、
自転車で買いに走ったなー。
2022年5月6日、東京新聞の名物連載「私の東京物語」は、
まさに三省堂書店の会長である亀井忠雄さんの連載10回目、
《この街で家業 この先も》とのタイトルで、神保町本店の
建替えについて書かれています。
現在の社長である息子さんと社内外のブレーンが検討中とのこと。
楽しみですね。
そして10回目では、
社名の「三省」についても
触れられています。
論語の学而篇の曽子の言葉。
《吾、日に三たび吾が身を省みる。
人のために謀りて忠ならざるか、
朋友と交わりて信ならざるか。
習わざるを伝えしか》が社名の
由来であり、社是でもあると。
企業理念
（HP上の読み下しと、新聞の連載に
記されていたものは、若干異なる）
《吾れ 日に三たび 吾が身を 省みる。
人の為に 謀りて 忠ならざるか、
朋友と 交わりて 信ならざるか、
習わざるを 伝うるか。
『論語』巻第一 学而》
https://www.books-sanseido.co.jp/company/idea/
今週のことわざ 三省
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kotowaza01
この言葉は、実は高校生の頃に知っていました。
なぜか国語の漢文の先生からではなく、生物の
先生から教わりました。
この先生はすごく厳しい先生で、授業の最初に、
人としての心構え、ありようを論語や賢人の言葉を
引用して、説いてくれていたのですね。
覚えているのは、この論語の三省と、
海軍兵学校において用いられた
五つの訓戒である「 五省」。
《幹部候補生学校→伝統→五省》
《一 至誠に悖（もと）るなかりしか
〔誠実さや真心、人の道に背くところはなかったか〕
二 言行に恥づるなかりしか
〔発言や行動に、過ちや反省するところはなかったか〕
三 気力に欠くるなかりしか
〔物事を成し遂げようとする精神力は、十分であったか〕
四 努力に憾（うら）みなかりしか
〔目的を達成するために、惜しみなく努力したか〕
五 不精に亘（わた）るなかりしか
〔怠けたり、面倒くさがったりしたことはなかったか〕》
https://www.mod.go.jp/msdf/mocs/mocs/tradition/gosei/index.html
どちらも、一日の間に、その日の
自分の言行を省みるというものですが、
聞いた時は、とても感銘を受けたことを覚えています。
その割には全く実践できていないのですが……。
2025年、新しい三省堂書店神保町本店の
営業開始を楽しみに待つことにしましょう。
その頃には神保町は、書店は、
そして何より自分はどうなっているのかなー。
〇数々の辞書、書籍を出している三省堂。（出版）
https://www.sanseido-publ.co.jp/annai/kaisha2.html
当初は三省堂書店が出版、印刷も行っていたが、
1915年（大正4年）に、
出版・印刷部門を分離独立して株式会社三省堂を設立。
https://www.books-sanseido.co.jp/company/history/
三省堂書店の神保町本店が、2022年5月8日で閉店とのこと。
同じ場所で141年間、営業を続けてきたのですが、
このほど、ビルの老朽化で立替えのため、一時閉店し、
すぐ近くの小川町の元ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店を
仮店舗として営業するとのことです。
仮店舗のオープンは6月1日、
そして、新しい神保町本店は、
2025年、営業開始を予定しているとのことです。
この三省堂書店神保町本店は、
何度も通いました。
今回、立替えられるビルは、
三省堂創業百周年にあたる1981年に、
旧社屋を改築して完成。（3月）
8階建ての1階から6階までが売り場でした。
一番通ったのは、やっぱり大学時代。
毎日というのは大げさですが、
週に3度は通っていたこともあります。
新刊をチェックしに行き、文庫本を買い、
大量の本を抱えて、近くの喫茶店で
その中から取りだして一冊読むのが楽しみでした。
そうそう、参考書、辞書もここでよく買っていましたね。
今のようにネットでの本の販売がない時代、
大量の在庫がある大型書店に行き、たくさんある現物の本の
中から、自分にふさわしい一冊を見つけるのは、大変ですが、
楽しかったですね。
神保町のこの三省堂神保町本店、
新宿の紀伊國屋書店、日本橋の丸善、
八重洲の八重洲ブックセンター、
池袋のジュンク堂書店池袋本店などを、
本を求めてぐるぐる回ることもしばしば。
書店はワンダーランドでした。
1981年からだからもう41年になるんですね。
いやー、時の流れが信じられないなー。
最近では訪れることがほとんどなくなったけれど、
神保町は自転車で行ける距離なので、仕事で、
どうしても欲しい本があり、1日も待てない、
切羽詰まった時に利用することも。
去年、ある本がネットで頼むと間に合わなかったので、
三省堂書店神保町本店に電話したところ、在庫があり、
自転車で買いに走ったなー。
2022年5月6日、東京新聞の名物連載「私の東京物語」は、
まさに三省堂書店の会長である亀井忠雄さんの連載10回目、
《この街で家業 この先も》とのタイトルで、神保町本店の
建替えについて書かれています。
現在の社長である息子さんと社内外のブレーンが検討中とのこと。
楽しみですね。
そして10回目では、
社名の「三省」についても
触れられています。
論語の学而篇の曽子の言葉。
《吾、日に三たび吾が身を省みる。
人のために謀りて忠ならざるか、
朋友と交わりて信ならざるか。
習わざるを伝えしか》が社名の
由来であり、社是でもあると。
企業理念
（HP上の読み下しと、新聞の連載に
記されていたものは、若干異なる）
《吾れ 日に三たび 吾が身を 省みる。
人の為に 謀りて 忠ならざるか、
朋友と 交わりて 信ならざるか、
習わざるを 伝うるか。
『論語』巻第一 学而》
https://www.books-sanseido.co.jp/company/idea/
今週のことわざ 三省
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kotowaza01
この言葉は、実は高校生の頃に知っていました。
なぜか国語の漢文の先生からではなく、生物の
先生から教わりました。
この先生はすごく厳しい先生で、授業の最初に、
人としての心構え、ありようを論語や賢人の言葉を
引用して、説いてくれていたのですね。
覚えているのは、この論語の三省と、
海軍兵学校において用いられた
五つの訓戒である「 五省」。
《幹部候補生学校→伝統→五省》
《一 至誠に悖（もと）るなかりしか
〔誠実さや真心、人の道に背くところはなかったか〕
二 言行に恥づるなかりしか
〔発言や行動に、過ちや反省するところはなかったか〕
三 気力に欠くるなかりしか
〔物事を成し遂げようとする精神力は、十分であったか〕
四 努力に憾（うら）みなかりしか
〔目的を達成するために、惜しみなく努力したか〕
五 不精に亘（わた）るなかりしか
〔怠けたり、面倒くさがったりしたことはなかったか〕》
https://www.mod.go.jp/msdf/mocs/mocs/tradition/gosei/index.html
どちらも、一日の間に、その日の
自分の言行を省みるというものですが、
聞いた時は、とても感銘を受けたことを覚えています。
その割には全く実践できていないのですが……。
2025年、新しい三省堂書店神保町本店の
営業開始を楽しみに待つことにしましょう。
その頃には神保町は、書店は、
そして何より自分はどうなっているのかなー。
〇数々の辞書、書籍を出している三省堂。（出版）
https://www.sanseido-publ.co.jp/annai/kaisha2.html
当初は三省堂書店が出版、印刷も行っていたが、
1915年（大正4年）に、
出版・印刷部門を分離独立して株式会社三省堂を設立。
https://www.books-sanseido.co.jp/company/history/
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