SSブログ

衣かつぎを食べて思い出した山の人。

大量にいただいたトマトを
ご近所にお裾分けしたら、
次の日、お返しに衣かつぎを
いただきました。

今日の夕方、頂いた衣かつぎを
ボウルとざるに入れ、ごしごしと
洗って泥をしっかり落とし、下の部分を
包丁で落として、下ごしらえ。

その後、
塩を入れた水を鍋に衣かつぎと
一緒に入れて、ゆでました。

温かいうちに、いくつか指で
皮を押すとつるりと皮がむけ、
ねばっこい芋があらわれます。

塩を持った小皿に、衣かつぎを
ちょっとつけて口にいれます。

ぬめっとねっとりした芋の
感触が口の中に。
芋の甘みとそれを一層引き立てる塩味に、
指がとまりません。

つるっとぬけるのも楽しく、その快感もあいまって、
次々と衣かつぎが口からお腹に運ばれ、あっという間に
いただいた三分の一ほどがなくなってしまいました。

この季節、そういえば、小さい頃は、
衣かつぎを上に記したように食べていました。

泥をついた芋を洗うのが自分の役目。
なんだか泥遊びみたいで、楽しかったので、
率先してやっていましたね。

衣かつぎを買うのは、毎年、家々を回って
この衣かつぎをはじめ様々な野菜を売りに来た
おばあさんから。

秋には大きな里芋も売りに来ます。

もちろん他のものも。
ほとんどは、自分の家や
その近所の畑で栽培し収穫したもの。

農家の女性が販売していたのですね。

わが家でもまた町内の人も、
こうした農家の行商の人を「山の人」と
呼んでいました。

懐かしいなー。

けれど自分が中学生になった頃には、
次第に訪れなくなり、そうした方から
野菜を買うことはなくなりました。

最近といってももう10年以上前ですが、
見たのは、人形町の駅近く、東銀座の
新橋演舞場の近く。

野菜、自家製のよもぎ餅などを
道ばたに座って販売していました。

そうした方は、大きな荷物をかついで、
千葉の方から電車に乗って、やってくる
かつぎ屋さん。

ここ、最近は見ていないので、
そうしたかつぎ屋さんもいなくなったのでしょうか。

話をわが家に来ていた「山の人」に戻すと、
そうした人は自分が持ってきた野菜、加工品を
販売した後、今度は魚介類、下着、日用品などを
仕入れて、今度は、自身の住む在所で
販売していたとのこと。

こうした商売で稼いだお金で、わが家に来ていた
おばあさんは、息子二人を大学までやったと
自慢していましたね。

今はもうかないませんが、
もう一度、「山の人」から、
衣かつぎを買ってみたいものです。

〇千葉などからのかつぎ屋さんのための電車が
 昔、あったけれど、まだあるのかなー。
 総武線のそれはもうなくなったと聞いたが。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。