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ケージフリー卵。「コッコのおばさん」から買った放し飼い、有精卵の味。

ケージフリー卵。

あなたはこの言葉をご存じですか。
放し飼いで育てた鶏から生まれた卵のこと。

現在は、一般に狭いケージの中に
鶏を閉じ込め、毎日、採卵しています。

けれど動物福祉にうるさい欧米では、
家畜も出来るだけ不快さから解放することが
求められ、飼育方法、環境にメスが入れられています。

養鶏で言えば、
鶏をケージから解放して
飼育することが
求められています。

2022年9月16日、東京新聞に、
愛知県のスーパーがケージフリー卵を取り扱い、
胃ぎっりすの畜産動物福祉団体からグッドエッグ賞を
受賞したとの記事が掲載されていました。

動物福祉の面からはよいことですが、
管理が大変で飼育する面積がより必要となるため、
生産効率は下がり、どうしても値段は高くなります。

受賞した有機食材のスーパー旬楽膳で、
フリーゲージ卵は、10個入り一パックが431円。

有機という価値も加わっていますが、
一般的に売られている通常の卵のおよそ2倍ですね。

これで思い出すのは、自分が小さい時に、
買いに行っていた「コッコのオバさん」の卵です。

今では信じられませんが、家から子どもの足で数分の場所で、
鶏を飼って、産んだ卵を販売していたんですね。

それを買いに行くのが自分や弟の役目でした。

そこでは、もちろん小屋はありますが、
かなりの広さがあり、鶏は自由に
動き回ることができる環境でした。
(平飼い、放し飼い)
雄雌どちらもいましたから、有精卵でもありました。

それを買いに行くのですが、
まだ今のようなパックがない時代。

もみがらを詰めたお菓子の箱をいれた、
買物カゴをさげて、買いに行っていました。

販売は1個単位。
今となってはその値段は覚えていないのですが、
結構な値段だったのを覚えています。

コッコのオバサンの所で買った卵は、
卵掛けご飯や卵焼きにして食べましたが、
今のようにふんだんに食べる雰囲気ではなく、
ちょっと贅沢な食材でした。

大叔母の旦那さん。義理の大叔父さんの実家が農家で、
そこが養鶏を始めたのが、ちょうどその頃。

米や野菜を作る農家だったのですが、
養鶏は日銭がいり儲かると行って、
その地域の農家の多くが養鶏を始めたそう。

ケージに入れた養鶏です。

しかしその養鶏もどんどん大型化して、
効率的な養鶏が大手企業が行うようになり、
値段で太刀打ちできず、淘汰されていきました。

大叔父の実家も、しばらくして養鶏は廃業したようです。

コッコのオバサンは、オバサンとはいうものの、
実際はおばあさんで、自分が小学校の高学年になる頃には
亡くなり、養鶏小屋もなくなりました。

それから、近所のスーパーなどで、
大量生産された10個入り1パックの卵が、
激安な値段で売られるようになりました。

毎日1個は卵がたべられるようになり、
その点は嬉しかったのですけれど、
それで逆に有り難みは薄れ、
味も薄れたような気持ちになったことを覚えています。

今また、スーパーなどではこのケージフリー卵や、
自然放牧卵、プレミアム卵など様々な名称で、
飼育方法、エサなどを配慮した、
新たな価値観の卵が販売されています。

これからそうした卵がさらに普及していくかもしれませんが、
それを受け入れるとなると、高価格も甘受しないといけません。

昔のように一つの卵を大事に大事に
いただく時代に戻ることになるかもしれませんね。

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動物福祉学




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