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岩本町(ちょう)駅の隣は小川町(まち)駅。「町をどう読むのか基準は」とイタリア人から聞かれ困る。

仕事の関係からイタリア人の知合いがたくさんいます。
日本に住んでいるイタリア人の中には、
日本語も勉強している人が多いです。

そうしたイタリア人から、日本語についての
質問を受けることが結構あります。

しかし日本人でも日本語を知っているとは限らない。
というか、恥ずかしながら自分は、
わからないことが多いのです。

これまでにもいくつもそうした疑問を
尋ねられたのですが、最近、質問されたのは、
「町」について。

わが家の最寄り駅の1つは、
都営新宿線の馬喰横山(ばくろよこやま)駅。

これは、駅の周囲が馬喰町(ばくろちょう)と
横山町(よこやまちょう)で、どちらの顔も
立てた駅名です。

で、新宿方向のお隣の駅は、岩本町(いわもとちょう)駅。
秋葉原に近い駅で、数年前に東京メトロ日比谷線秋葉原駅と
乗り換え駅にもなりました。

ここまで、町の読み方は、すべて「ちょう」。
ついでに言えば、馬喰横山駅の新宿方面と反対側の
隣の毛機は、浜町(はまちょう)駅。

これも「ちょう」ですね。

ところが、岩本町駅の隣の駅は、小川町(まち)駅なんですね。
さらにその隣は、古本街で知られる神保町(じんぼうちょう)駅。

小川町駅のみ「まち」なんですね。

こうした地名の「町」を「ちょう」と読むのか、
「まち」と読むのか。
その基準はなにかと聞かれたのですね。

あなたは答えられますか。

「基準ははっきり言ってない。覚えるしかない。
なので地元の人でない場合は、知らなくて
間違えることもある。なので気にしなくてよい」
と答えたのですが、なんともすっきりしません。

ネットなどで調べたところ、
大まかな傾向として、東日本は「まち」、西日本は「ちょう」
と読む場合が多い。
しかし例外が北海道、福岡、熊本。

北海道では「ちょう」が多く、
福岡と熊本は「まち」派が多数なんだとか。

これは市町村単位の読みですが、
市町村の下の地名の「町」の読み方は、
本当にわかりにくいですね。

で、東京に関しては、
日経新聞にこんな記事が。

《大手町は「まち」か「ちょう」か 読みで分かる出身地
東京ふしぎ探検隊(13)》
https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK01024_R01C11A1000000?page=2

《大手町、御徒町は「まち」と読むが、永田町、神保町、
人形町などは「ちょう」と読む。自治体名では「まち」が多いのに、
地名という意味では混在している。なぜなのか?
実は、東京の「町」には法則がある。鈴木理生『東京の地名がわかる事典』によると、
江戸時代、原則的に「まち」が武士、「ちょう」が町人という区分があったのだ。》

おお。
武士の町は「まち」で、
町人の町は「ちょう」だったんですね。

たしかに大手町、御徒町、小川町は、武士の町(まち)。

《神田小川町について》
《鷹狩に使う鷹の飼育を行う鷹匠が住んでいたことから、
元鷹匠町(もとたかじょうまち)と呼ばれていましたが、
元禄六年(1693)に小川町と改称されました。》
《明治五年(1872)、周辺の武家地を整理して小川町となり》
http://www.kanda-ogawamachi.com/town

ただ記事にもあるように例外も。

《例外はある。「番町」だ。「ばんちょう」と読むが武士が住む地区。》

うーん。なかなか難しい。

上のルールを教えてあげたところ、
とても感激して納得してくれたので、
こちらも嬉しくなりました。

それにしても日本人だからといって、
日本語のことを知っているとは限らない。

日本語について、もっと知らないと行けないのかも。


東京の地名がわかる事典




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