SSブログ

NHKの「うまいッ!」のハマグリの回を見て,曾祖母の言葉「であいもの」を思い出す。

2023年4月10日、NHKのお昼に放送された
「うまいッ!」を自分で作ったトマトソースパスタを
食べながら見ました。

《ふっくら肉厚!うまみ濃厚!はまぐり〜三重・桑名市〜
初回放送日: 2023年4月10日》
https://www.nhk.jp/p/umai/ts/P7R4N8K39M/episode/te/3M958GNM58/

もう江戸時代から有名な桑名のはまぐりですね。
まさに今が旬。

その中では、
ハマグリを使った釜飯。
(バターを後で加える)
ハマグリと野菜の蒸し煮、
生クリームを使ったソース
などの料理が紹介されていました。

自分の関心を一番引いたのは、
はまぐり、ワカメ、そしてタケノコを
あわせた煮物です。

この料理を見て、曾祖母のことを思い出しました。

といっても曾祖母は自分が生まれる前に
亡くなっているので、大伯母や母から
聞いて、作り上げた曾祖母です。

曾祖母は、家族はもちろん、近所で
評判の料理上手だったそう。

昔は、冠婚葬祭を自宅で行うのが普通。
仕出し屋や料亭などに料理を頼むのは例外。

親戚が集まる新年会。
町内で集まる花見の宴会。

そうした料理を、曾祖母は先頭になって
作っていたそう。

その評判は高く、ばら寿司、精進の煮物などは、
プロの料理人が作り方を聞きに来たとか。

曾祖父が引退して、息子(祖父)に代を譲った後、
近所にうどん屋を開いたそう。
当然、曾祖母も携わっていたのですが、
本業以上に繁盛し、儲かったそう。

そんな曾祖母が大切にしていたのは、旬。
その時期の素材を合わせるということ。

旬のものは栄養が豊富で、
調味料が少なくてすみ、なにより安い。

そしてそうした素材を合わせることを
大事にしていたみたいです。

日本料理の世界でもよく使われますが、
「であいもの」ですね。

同じ季節に一斉に出回る旬のものを合わせる。
山の幸と海の幸。
そうした中でも素材として相性がよい
食材の組み合わせですね。

春は、タケノコとワカメ。
晩夏には、ハモと松茸
冬のブリと大根といった具合です。

春先のであいものの若竹煮も良く作っていたそう。
タケノコとワカメ。
ハマグリは、高級なので、さらに加える時は、
アサリが多かったみたいですね。

また家の前に、山椒の木があり、
そこから新芽を摘んできて、
若竹煮に、たっぷりと添えたとか。

木の芽を摘むのは子どもの役目だったと、
広島県呉の魚屋兼八百屋(果物店含む)に
嫁いだ大叔母が教えてくれました。

嫁ぎ先で春先、若竹煮を作ろうとして、
仕上げに木の芽を添えようとしたら、
街中の店なので、木の芽がない。

料理屋におさめる売り物はあったが、
それは商売用。使えずそのまま出したら、
喜ばれたが、本人は実家の味にならないので、
納得いかなかったと話してくれたことがあります。

たっぷりと木の芽をそえた
はまぐりと若竹煮。

曾祖母、大叔母をしのびながら、
作っていただきたいですね。


プロが教える和食の基本 素材の旨味を引き出せば究極に美味しくなる


関連エントリー
料理名人だった曾祖母の教え「切り口一寸、一口一寸」。わが家では一寸二分。筍は一寸五分。食べる人の思いやり。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。