ある場所を訪れ既視感（デジャブ）に襲われた知人。親に聞いてみたら……。

あなたは、どこかを初めて訪れたのに、
以前、来たことがある、見たことがある
と感じたことはありませんか。

既視感、デジャブと呼ばれるものですね。

自分は、小さい時、祖母の家があった、
大阪市東淀川区の中のある町を訪れた時、
初めてなのに、角を曲がると思った景色が
出てきて驚いたことがあります。

知人は、先日、私的な用事があり、
千葉県のある町を訪れたそう。

これまで千葉は、仕事、旅行などで
あちこち訪れたことがあるのですが、
その町は初めてだったとか。

しかし、その町を訪れた瞬間、
なぜか知っているという感覚に襲われた。
歩いて回るうちに、その思いは
さらに強くなったと言います。

そしてお寺の裏の小高い場所に
立って下を眺めた時、その思いは最高潮に。

絶対、見たことがある景色だと。

帰宅後、すぐに両親に電話し、
今日の体験を話したところ、
思いがけない返事が母親から。

一家は、知人が3つにもならない時、
この町でしばらく暮らしてたんだそう。
わずか1年足らずで、すぐに別の所に
移動してしまったのですが。

彼がもっとも印象に残ったお寺の裏辺りは、
まさに住んでいた場所のすぐ近くで、
お母さんやお父さんが、彼を一緒によく連れて
行った場所だったとのこと。

それにしても、三歳にも満たない時の、
風景の記憶はどこかに残っているんですね。

何十年も経ってその場所に立ったとき、
その記憶がよみがえるとは。

それほどの歳月が経っていれば、周囲の建物も
相当変化しているでしょうに。

数年前、自分は、幼稚園から小中学校の時に、
休みの度に行っていた父方の祖母の家周辺を
訪れた時、全くの田んぼだった場所に住宅がたち、
大きく変貌していたので、記憶がよみがえりませんでした。

祖母の家近くにあった叔父さんの家もわからなかったし……。

それにしても偶然、訪れた場所が、
自分が小さい時に住んでいた場所だったなんて、
人生、そんなことが起こるんですね。