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「おんしは、いちがいやけん」と親戚の叔父さんの言葉。「いちがい=頑固者」との言葉を久しぶりに思い出す。

あなたは、「一概(いちがい)」
と言う言葉をご存じですか。

「一概」は、
「一般的に」「みなひっくるめて」
という意味ですね。

大抵は、後ろに否定、打ち消しが入り、
「一概には言えないけれど」
といった形で使われます。

ここで、自分が書きたいのは、別の意味です。
あなたは、ご存じですか。
それは、「いちがいな人」と人を
表現する時に使われる「いちがい」で、
「頑固者」「自分の考えを改めず、
人の言うことを聞かない」という意味です。

先日、取引先の控え室で雑談をしていたら、
ある人のことを、そこにいた人が、
「あの人は、いちがいだからなー」
と言ったのです。

おお、「いちがい」を聞くのは久しぶり。

自分が小さい頃、親戚の叔父さんから、
「おんしは、いちがいやけん、気をつけんといかん」
とよく言われていました。
この意味は、
「お前は、頑固者で人の言うことを聞かないので、
その点を気をつけないといけない」です。

そう、自分は、人の言うことがきけない
「いちがいもん」と周囲から見られていたんですね。

確かにそれは否定できないのですが…………。

で、ずっと自分は、この言葉を方言と思っていました。
上の叔父さんは、松山ですが、広島に住んでいた母方の
親戚からもよく言われていたので、てっきり四国中国地方の
方言かと思っていたわけです。

そうしたら、この「いちがい」という表現は、
必ずしも方言ではなく、全国的に広く使われている言葉だったんですね。

取引先で発言した人は、東京都下の生まれ育ち。

辞書にも上の意味が記されています。
精選版日本国語大辞典
《③ まったくそう思いこむこと。また、そのさま。
自分の意志を立て通すこと。強情なこと。がんこなこと。》
デジタル大辞泉
《無理に自分の意志を通すこと。強情なこと。また、そのさま。》

コトバンク、「いちがい」
https://kotobank.jp/word/%E4%B8%80%E6%A6%82-433218

自分の意思、考え、信念を貫き通すのは、
良い意味ですが、どうも「いちがい」は、
自分の偏った、思い込みを意地でも曲げない
という悪いニュアンスのようですね。

両親、叔父さん、また祖母などからも
「いちがい」と言われ、
こうした性情は、なかなか直らないとも。

自分自身では、人の意見は柔軟に聞く方
と思っているのですが、周囲はそうは見ていない
のかもしれません。

確かに、最近の仕事上の出来事を、冷静に思い返すと、
「損はしても、自分の考えは貫き通す」行動をしたばかり。

「三つ子の魂百まで」という言い回しもありますけれど、
やはり人の根っこの部分は、変わらないのかもしれませんね。

富山県の
《成政酒造 Ichigaimon BY2013 (いちがいもん)<最高金賞ラベル>》
というお酒があるようです。
https://tokusen.raku-uru.jp/item-detail/94696

そういえば、石川県の金沢でも
「いちがいもん」という言葉をきいたなー。




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