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「お化粧室が通じない」と驚く知人。ズロース、シュミーズ、スリップ。

先日、ある商業施設を訪れた知人が、
そこの若い女性係員に、化粧室の場所を
尋ねたんだそう。

ところがその係員は、
「化粧室はないんですが、お手洗いに
化粧できるスペースがあります」と
答えたとか。

知人は、「お手洗いのことを化粧室と言うんですよ」
と教えてあげたら、その女性はきょとんと
していたそう。

知人は、短期間の間に、化粧室を知らない

若い女性に出会う体験をして、
ちょっと驚いています。

化粧室。

文字通り、化粧に使う部屋という意味もありますが、
トイレを遠回しに言った言葉ですね。

まあ、かなり前から、女性用のお手洗いは、
化粧するスペースを広げ、椅子、ソファーを
備え付け、休憩もできるようにし、
名称もパウダールームと言ったりして、
サービスを向上させていますね。

こうした化粧室が充実している店、施設は、
女性客に高い評価を得て、集客、売上げも
良くなるとのこと。

それはそれとして、以前、日本語を研究する先生に
言葉の問題について伺った時、この手洗い、
トイレ問題について教えてくれました。

人間の排泄などに関わる行為やそれに伴う言葉は、
直接的な表現を避け、間接的、遠回しな表現が
選ばれる。

なので、場所についても、直接的な表現は避けられる。
しかし、使っている間に、間接的な意味合いが
薄れてくるので、新たな言葉、表現に移っていくのが一般的と。

自分は使いませんが、父母、祖父母の世代は、
ご不浄・憚(はばか)り・手水(ちょうず)
なんて使っていましたね。

雪隠(せっちん)・厠(かわや)も聞いたことがあります。

それらすべて、あからさまに、
直接言うことを避けた表現ですね。

こうした不浄・憚りといった言葉の変遷を
調べた研究もあるんだそう。

学問の世界って面白いですね。

そういえば、海外旅行に行くとき、
こんにちは、ありがとう、すみませんという表現の他、
おぼえておくべき言葉として、
「トイレはどこですか」がありました。

アメリカ英語の場合、toiletではなく、「bathroom」を
使いなさいと教わったのですが、今でもそうなのかなー。

あとは、restroom、lavatroy。
ホテル、レストランでは上、
公衆トイレは下を使うなんて、
昔読んだガイドブックにはあったけれど、
lavatoryは使ったことがなかったなー。
(飛行機はこの表現でしたっけ?)

ズロース、シュミーズ、スリップなど
ファッション面での言葉の移り変わりについても
書く予定でしたが、今回はこの辺りで失礼します。


「死語」コレクション―歴史の中に消えた言葉 (講談社現代新書 (1304))




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