そば名人の知人。奥さんから、恒例だった年越しそばのつゆ作りを断られる。

以前に書いたそば名人の知人の話。

あるメーカーのヌードルメーカーで作った
そば、パスタの出来が非常によく、
知人が打った麺が負けたというエントリーを
書いたことがあります。

その知人。
それからも修行を積み、ほぼ毎週土日、
そばを打ち、さらにつゆも作っているそう。
（つゆ作りは1ヶ月に1回ほど）

毎年、年末は娘さん一家が帰省。
年越しは、その知人が打った


そばを食べるのが、恒例となっていたそうです。

ところが先日、奥さんから知人に、
この年越しそばについて申し出が。

「今年から、そばはあなたが打ったもので
いいけどつゆは、娘が用意するっていうから。
つゆは仕込まなくていいからね」

知人のそばつゆは、返しから作る本格派で、
作るのに2週間ほどもかかるんだそう。

鰹節、昆布、醤油は一流品を揃えて、
材料は一流。
それを惜しみなく使い、じっくりと時間を
かけて作っているのに、何故。

それは、そのつゆが、娘さんというか、
その旦那さん、さらにお孫さんの口に
合わないから。

それを娘さんは、ずっと言い出せなかったのだけれど、
家族がどうにも我慢できなくなり、帰省するなら、
自分たちの好みのつゆでという条件がついたのだとか。

知人は、ショックを受けたそうですが、
自分が使う分のため、つゆの仕込みは
続けるそう。

聞いてる限りでは、知人のつゆは美味しそうなんだけどなー。
（知人の作ったそばは食べたことがあるが、つゆはまだ）

名人による「そば打ち」とその科学

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安田武司 アグネ承風社 2018年06月